テーマ:よもやま話(655)
カテゴリ:地域のこと。
この界隈の家々は、昔ながらのお宅が多く、 だもんで、殆どが 蓮華王院本堂のやうに壮大なる邸宅なら、入母屋屋根も大仰ではないが、 小さな家屋に入母屋屋根だと、どうにもごしゃごしゃとバランス悪く感じるし、 何より それが、入母屋屋根 > 切妻屋根 > 寄棟屋根 として、 【 格が高い 】から、と 猫も杓子も 入母屋屋根であることが、 つい 「 なんぼのもん 」 と思ってしまう私には どうにも 居心地が悪いのである^o^;。 そいでもって、以前にもブログで記したが、 この界隈では、日光を反射してぴかぴか光る、赤瓦が多い。 雪を滑り落とすために、油土を使った『 油瓦 』と 呼ばれる瓦で、 内部に水が染み込みにくく、冷害にも強い仕様になっているのである。 これが豪雪地帯で鳴らす隣市であれば、 盆地特有の気候や豪雪に強い油瓦である意味があるが、 そこまで雪の降らぬこの地ではどうだろう(-_-)。 「 100年持つ、と言われた 」 という義母ご自慢の赤瓦。 この地では、瓦が赤いかどうかは、【 家の格 】に関わる大問題なのである。 分家の義父母が 本家に仕え、本家から土地を貰い、食べるものも食べず、 辛抱して辛抱して、川原から石を運び、山から木を切り出し、 班のひとたちの手を借りつつ、まさに、自分たちの手で建てた家。 夫が生まれた頃は、母屋の2階への階段もなかったという。 ( 縄梯子で上り下りしていた由 ) それでも、【 見下されたくない 】 一心で、瓦には ふんだんにお金を遣い、 赤瓦のなかでも、当時「 最高級 」 と言われるものを選んだらしい。 「 うちは襤褸屋ぢゃけど、瓦は えぇんぢゃけん 」 鼻高々な義母の自慢話は、既に耳タコ100匹である。 この地では、殆どのお宅が、新築されるときも、 入母屋・土壁もしくは木壁 の 昔ながらの家をお建てになる。 だもんで、地元の建設業者を使わず、 全国メーカーの「 ハウス 」を建てた我が家が、 義母にとって、如何に不本意なる恥さらしであったか。 「 せめて、屋根だけは 赤い油瓦の入母屋で 」 という義母の切なる願いを 「 絶対にイヤっ! 」 と拒否した私は、まさに いまどきの鬼嫁 であったに違いない^o^;。 で、先日の豪雨 で 義母宅では雨漏りがした箇所があり、 また、義母宅前の坂の上に位置するお宅から、 上から見ていて、義母宅の母屋と納屋の屋根が交錯する箇所に、 水溜りのやうに水が溜まり、渦が巻いていた、このままだと危険なのでは、と 指摘された由にて、義母は 3日間程 私を巻き込んで悩みに悩み、 とりあえず、樋の点検修理、 ついでに 雨漏り箇所の瓦の修復工事を頼むことにしたのだったが。 この間、義母宅の近隣では義母宅の屋根修理について喧々諤々。 本家からは、もう長義兄が 義母宅へ帰って来る事もないのだから、 このまま直さず、晩年は三男宅( 我が家 )へ同居し、 義母宅は取り壊してしまった方が、後顧の憂いがなくなる、 とか言われたようで、義母の嘆き、ヘコみようは目を覆わんばかり。 屋根の点検をしていただくと、 築60年余の瓦は、さすがに磨耗して割れやすくなっており、 また、昔のことなので、瓦を土で留めているために、 全体にズレての雨漏りと、納屋の屋根との接触とで、 これはもう【 葺き替え 】時期である、との由。 ざっと200~300万掛かるようで、 義母のこだわりの赤瓦にすればもっと掛かる。 「 100年持つと言われたのに! 」 という義母の嘆きと併せ、 義母は、自分がまだ 元気である今、葺き替えをすべきか、 でももう、この家に住むものはいないのだから、この際、取り壊しを選択するか。 ますます大混乱、大苦悩、大困惑、である。 必死の形相で、家自体の存続を 私に相談されても、私も困る。 ただただ、長義兄さまに相談して 決定してくれ、 私は長義兄さまの言われる通りにしますから、と 言うのだが、 頼みの長義兄夫婦は、オーストラリアに旅行中(滝汗)。 「 瓦は、発注してから焼いて貰うんぢゃけん、 そうこうしとったら台風が来る。 わしも いつ、どうなるかわからんし、 帰国するまで待っとれん!! 」 ぃゃぃゃぃゃ。 お義母さまは まだまだ お元気でいらっしゃるし、 今すぐ、屋根が崩落する、という切迫した状況ではないのだから、 義長兄さんを待ちましょうよぉ(滝汗)。 こんな大事なことは、まずもって、 跡継ぎさんである義長兄に1番に相談して欲しい~。 義長兄の帰国まで、なんとか義母を宥め続けやう! > ぢぶん その分、連日、家を取り壊すか、瓦の葺き替えか、 葺き替えるとしたら、どんな瓦にするか、業者は誰を選ぶか。 ひいては、町内の瓦業者さんたち それぞれについてのあれこれ話。 瓦業者さんたちのお連れ合いさんのご実家のお話まで(-_-)。 朝から晩まで 義母のお悩み話、噂話が賽の河原の如く。 。。。義長兄が帰国するまで、あと1週間。 頑張れ!! > わたし。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[地域のこと。] カテゴリの最新記事
騒動というにふさわしい。
とはいえ、 格をあげるために入母屋赤瓦にするのではなく、日々ご自身が努力し、踏ん張ってきた結果が「格を上げる」につながり、その目に見得る成果(勲章)として入母屋赤瓦があるとお考えなのかな。 お義母さまも、りうりう*さんも、皆様が心落ち着かれる解決策が見いだせますように。 (2010.08.02 15:33:17)
はいはい・・・・そういうこと言う人ほど元気で長生きですって・・・(Θ_Θ)
(周りの迷惑を顧みず見ずね(笑) なんだかお義母さんの言いたいことはすごくよくわかるけど「だからぁ??」って言いたくなるのが我々嫁のセリフです(T_T) (2010.08.02 21:16:32)
こんばんは。
大変ですねぇ。。。りうりうさん。 結論がでない話題を毎日、毎日、長時間、付き合ってらっしゃるの? 私なら、キレちゃうな。 ところで、 入母屋の家は、固定資産税が、高いですよね。 まぁ、最初のうちだけでしょうけど。 だから、 うちの実家の近くでは、母屋は、切妻、 離れは、入母屋が多いかな。 確か、建てるときも、 入母屋だと、坪60万円、切妻だと、坪40万円と言われたらしいよ、うちの実家は。(約20年前) (たとえば、建坪50坪だと、入母屋だと、3000万円ね。)← 昔ながらの大工さんが、1年がかりで、建てます。 お義母さまが、ご自分でお金の都合がつくなら、(現金で支払いできるなら)、 修理したらいいと思うよ。 だって、絶対、ずっーーーと、その話題、続くとおもうもん。 そんでもって、 いらなくなったら、売ったらいいと思うよ。 そんなにいい瓦なら、中古でも、買う人いるんじゃあないかなぁ。。。 (2010.08.02 22:13:34)
おつかれさまです~。
えらいな~、やさしいな~、いつも尊敬してます。 山陽新幹線で博多へ行くとき、一寝入りして起きたころ、 あれ~!屋根が赤いぞ~!ってなります。 一旦黒に戻って、山口でまた赤くなりますね。 もともとは山陰の瓦らしいですね。 農家で瓦屋根ってのはそんなに古くないでしょうって思ったので、 またググると 【広島文化大百科 西条盆地の赤瓦民家(さいじょうぼんちのあかがわらみんか)】 オリジナルの西条のあたりで、やっぱり明治末から昭和初期ってことですね。 そこからの伝播だから昭和に入ってからの普及かなぁ。 本家も結構無責任なことをおっしゃるんですね~。 屋根屋さんは全部葺き替えろ~って言うだろうけど、 応急修理ってのが妥当なところだろうけど、 お義兄さまがお義母さまを納得させて下さるようお祈りしてます~。 ふんばれ~! (2010.08.03 07:09:47)
(-_-)>あそびすとさん
> 格をあげるために入母屋赤瓦にするのではなく、日々ご自身が努力し、 > 踏ん張ってきた結果が「格を上げる」につながり、その目に見得る成果(勲章)として > 入母屋赤瓦があるとお考えなのかな。 そうだったら、( それなりに )救いがあるかも、と思えないでもないですけどー。 んーーーー。 時代と地域、が そうさせたのだ、とは思うのですが。。。はぅ。 > お義母さまも、りうりう*さんも、皆様が心落ち着かれる解決策が見いだせますように。 ありがとございます。 思えば、お仏壇騒動、墓地騒動に次ぐ、第3弾、ですね(滝汗)。 明日には見積書をいただく予定です^o^;。 (2010.08.05 21:47:59)
あはあはあは ^o^; >やじさん上総んさん
> はいはい・・・・そういうこと言う人ほど元気で長生きですって・・・(Θ_Θ) 義母は、あの難病指定の大病を克服してからというもの、 めちゃくちゃ元気になりましたっ! 私の方が先に往きそうですぅぅ^o^; > (周りの迷惑を顧みず見ずね(笑) 義母から言えば、自分が居なくなった後、 長義兄や私たちが瓦を葺き替えることになっては可愛想だ、という、 私たちのことを思って、のことらしいので、それはもう使命感に燃えてるですよ~^o^;。 > なんだかお義母さんの言いたいことはすごくよくわかるけど > 「だからぁ??」って言いたくなるのが我々嫁のセリフです(T_T) あはあはあは。 ( ← 笑って誤魔化している ) (2010.08.05 21:52:45)
日々、是、忍耐(笑)。 > OMITAさん
義父母の介護生活だった日々を思えば、なんのこれしき。。。 ( って、いい加減、熱が出そうですが )有難いことです^o^;。 > 入母屋の家は、固定資産税が、高いですよね。 瓦の数が全然違うので、やはり「 資産 」とみなされちゃうんでしょうね。 > うちの実家の近くでは、母屋は、切妻、 > 離れは、入母屋が多いかな。 それもまた、凄いですね。 「 離れ 」は、ご隠居さんたちのもので、別格、ということだったのかなぁ。。。 > お義母さまが、ご自分でお金の都合がつくなら、(現金で支払いできるなら)、 > 修理したらいいと思うよ。 > だって、絶対、ずっーーーと、その話題、続くとおもうもん。 続く、続く(笑)。 ちょうど来年、建物火災??か何かの保険満了で、かなりの額がおりるらしく、 それを当てよう、と思っているようです。 雨樋も全面ヤり替えとなったので、それはもう、凄い数字になりそうです(滝汗)。 > いらなくなったら、売ったらいいと思うよ。 > そんなにいい瓦なら、中古でも、買う人いるんじゃあないかなぁ。。。 そうなのですか@@?? どっちにしろ、義母から代替わりしましたら、全て長義兄にお任せしますぅ。 (2010.08.05 22:00:33)
をを(//▽//)☆>あ・りの・みさん
労っていただき、ありがとございますぅ\(^o^)/☆ > もともとは山陰の瓦らしいですね。 それが、この辺りの「 油瓦 」は、やはりこの辺りの粘土から、らしいです^^*☆ で、西条盆地の方々のなかで、裕福なところは、 赤の油瓦よりも もっと【 裕福なる富の証 】として、 山陰の有名な石州瓦を競って使った、、、という ところらしいです~~。 でも最初 裕福なお宅が石州瓦を葺いて、 真似したいけれど手が出ない、、ってことで、 地元の土で焼くようになったのかな??? > 【広島文化大百科 西条盆地の赤瓦民家(さいじょうぼんちのあかがわらみんか)】 ぅひょひょ~☆ この地では、こっち、こっち。 【 賀茂台地の居蔵造り民家(かもだいちのいぐらづくりみんか) 】 これ、まさに義母宅やこの辺りの方々のお宅か、と一瞬、ぎょっとしました^o^;。 > お義兄さまがお義母さまを納得させて下さるようお祈りしてます~。 > ふんばれ~! ありがとございますぅぅ(;;)。 結局、納屋まで全面葺き替え決定、雨樋もヤり替え決定、となりました(T^T)。 でも油瓦の威力や素晴らしく、屋根板が全く傷んでいないので、 屋根板は流用でイケるそうです。 それは、60余年経ってる油瓦でないお宅では、考えられないことなんですって@@。 (2010.08.05 22:15:05)
ありがとございます(;;)>サヨコさん
> お気持ち、お察し申しあげます。 > 私だったら、耐えられないでしょう、きっと。 きっとそれは、同居期間の地獄やら、介護生活があったから、 【 あの日々よりはマシ 】 と 頑張れてるんだと思うです。 んでもって、こちらで 「 ブラックりうりう 」を全開できて、 ガス抜きさせていただいてるので、救われておりますです^o^;。 いつもありがとございます\(^o^)/☆ (2010.08.05 22:19:24)
よし君も私も両親は既にこちらには居りません
淋しく思う事も多々ありますが りうりうさんの日記を読ませていただくと・・・ 悪い人ではないのだろうケド・・・大変すぎる ーー; 凡人の私には無理かなぁ~ 無理です。 (2010.08.05 23:06:16)
悪い人だったら > そらしどママさん
正面切って、私は断固闘いますぜ(笑)。 活き活きと大革命を起こしちゃうかも(゚゜)\バキ☆ そうぢゃないからー、私は自分を鬼嫁としか思えなくなって、息ができなくなるですー。 > 凡人の私には無理かなぁ~ 私も凡人ですぅ(T^T)。 ただ、ひとより ちょとだけ意地っぱりなので(滝汗)。 胃にも十二指腸にも穴が開いては閉じ、10円ハゲも出来ては生えの繰り返しなのに、 何故に 何故に 痩せないんでせぅぅうぅぅヽ(`Д´)ノ (2010.08.07 11:09:28) |
|