2010/11/14(日)18:19
寄附要請への波紋。
義母宅のお寺さんから、毎年恒例の 『 お十夜法要 』 への、
この地一帯への寄附金要請が来た。
義父母の宗派で、最も大切とされる無量寿経のなかに
記されている、
『 この世において十日十夜の間善行を行うことは、
仏の国で千年間善行をすることよりも尊い 』 ことを実践する、
十日十夜に渡る法会であるが、
( これを本当にお寺で、十日十夜に篭って行うことを
『 お十夜をつく 』 というらしいのだが、
義父は、昔、これを 3度、きちんと行ったらしい )
誰もが、十日十夜に渡ってお勤めできないために、
「 ( 身を粉にして得た )お金で功徳を積む 」
↓
「 お金で勘弁して貰う 」 → 「 毎年恒例の寄附 」
になっていったらしいのであるが、
これがまた、【 ひとりにつき 】3000円以上と決まっているやうで。
一世帯で2人なら6000円、5人なら 15000円。
農家が多いので、お米で納めるのも OKであるが、
これがまた、以前日記でも触れた通り、
お米を入れる袋に 新米・古米の別を記載しなくてはならない 。(-_-)
で、今回、お寺さんから渡される、お米を入れる袋が
大きくなっている そうであった。
加えて、今回、義母の班で騒動になったのは、
来年、ご宗祖さまが亡くなられて800年を迎えるということで、
ご本山が国宝である御影堂と重要文化財の集会堂の修理工事をはじめ、
あれこれと事業を始められているのだったが、
各檀家には、【 瓦志納 】の要請をされたらしく。
義父母のお寺さんでは、各家庭 【 3万円を一口 】 とし、
一口以上のノルマが課されたのである。
この地では、 見栄もあって 皆さんが争うように
神社仏閣に高額の寄附をされる、有難い地域ではあるけれど、
こんな風に、【 3万円を一口として一口以上 】 と押し付けられては
さすがに 反感を持たれる方々が多いやうで。
ご年配で、年金暮らしでいらっしゃる世帯も多いなか、
どうやって、3万円を出せと??
おそらく、本山からは
末寺へ それぞれ具体的な割当額を提示されたのであろうが、
お寺さんは 檀家に対し、
「 志 」「 喜捨 」をお願いするのであって、
一口3万円以上を 強制集金して回るのは、如何なものか。
檀家さんには、お幾らでも、と 喜捨をお願いし、
足らず分があるなら、それは BMWに乗っておられる
お坊さまが出されてはどうか、と思う。
* 先刻、ご本山のサイトにアクセスしてみたらば、
確かに【 瓦志納のお願い 】 ページがあり、
1万円のご志納を一口として、
ご芳名を御影堂屋根瓦に記名いたします。
ご志納を頂いた方には、受領書・記念品をお送りいたします。
とあった。
何故 こちらでは 一口3万?
噂によれば、この地の檀家総代が決定なさったやうであるが
単純に お寺への割当額を檀家数で割ったのか、
それとも 志篤い檀家である、との【 見栄 】なのか。
地方の檀家 一口3万円。
義父母のお寺さんは、檀家さん ひとりひとりの志を
しっかりご本山に報告して下さるんだろうか。
ご本山は、3枚分( 、、ぃゃ多分、1枚だろな )の
瓦に 檀家さんの志を刻印して下さるんだろうか。
甚だ こころもとない、というか
疑わしく感じてしまう自分を
「 ちっちゃ 」
と 思いながら、こんな気持ちにさせられる原因が
私自身のさもしさ だけでなく、
現在のお寺さんの在り方にある、と思えてならず、
めちゃくちゃ不快である。
というのも、このお寺さんから、
近年、信じがたい寄付要請があったから、なのだけれど、
それはまた、 後日。 (-_-)。