2011/04/18(月)21:13
『 負うた子に 』
3月9日 夜。
下の少年より、 保険会社から連絡が入ったとの電話。
下の少年が事故って 4ヶ月が経過し、
その間、保険会社に一切を委託していた私たちも悪かったのだが、
先方が 警察で述べた事実を翻され、
目撃者不在、警察不介入、ということもあって、
気が付いたら、9対1で、下の少年が悪い、ということになっており、
こちらの廃車費用どころか、先方の修理代50数万円を持つことになっており。
文句があるなら、訴えてくれ、と言われた由にて、途方にくれる少年。
先方の修理代は こちらの保険から支払っていただくにしても、
示談が成立する前に、勝手に修理請求されるのも おかしな話だし、
事故当初の 警察での互いの主張からの 保険会社の説明から、
余りに話が違うので、少年の憤りはすさまじく。
けれど 訴訟するにも時間とお金が掛かることから、
おかあさん どうしよう、と言われ、
理不尽な状況に追いやられることを
「 事故に遭ったようなもの 」 と例える意味を実感しつつ、
「 とても悔しいけれど、
私は、もう 君が怪我をしなかったから、それでいい。
訴訟で 君の貴重な時間を費やして、
不快な想いを重ねて行くより、
大きな勉強をしたと思って、あきらめよう。
でも、君が戦いたいなら、とことん付き合うよ? 」
すると 少年は
「 ぅん、そうだよね。
デカい出費をさせて 心配かけて ごめん。
これから、本当に気をつけるけど、
今度 また 事故に遭ったとしても、
僕は 絶対 絶対、相手にこんな想いは させんけん! 」
ぅんぅん。 私たちは 決して ひとさまに アンフェアなことをしないよう、
こころして 生きて行こう
帰宅して来た夫に、このことを伝えると
私にとっては 意外なことに、
夫は 当初の証言を翻した 先方と先方の保険会社に 激怒し、
先方は 社会人とはいへ若年ではあるし、
こんなことを許したら、先方の教育にも良くない。
銭金の問題ぢゃない、とにもかくにも、白黒をはっきりつけるべきである、と
【 少額訴訟 】 をつかって、徹底的に戦う! と言い、
私が 意外の念に あんぐりと口を開けている間に、
てきぱきと こちら側の保険会社さまに連絡を取り、
訴訟に向けて 話を進めて行くことになる。
ところが 11日に あの震災が起こり。
愕然、茫然とするなかで、保険会社からの連絡が入り、
14日に、訴訟のための打ち合わせで 夫が 少年に連絡を入れたところ、
少年曰く
「 こんな大きな災害が起きたのに、
僕の事故どころじゃないよ、おとうさん。
保険会社もこれから 本当に大変だと思うから、
僕の事故に掛ける時間も、被災者の方々の方に回して欲しいと思う。
ほんとに悔しいし、おとうさんたちには申し訳ないけれど、
僕は訴訟はしない 」 と。
(;;)。
「 う"。 その通りぢゃね、分かった。。。 」
恥入ったやうに 電話を切る夫に
『 負うた子に教えられ、、、、、』 とは、
こういうことを言うのかも。