2011.02.11

アメシスト物語。

(4)
テーマ:誕生日の人(1153)
カテゴリ:行きました^^*☆






           11日。



象さんと紫水晶☆.jpg
           実家の母の誕生日どきどきハート だから
           ほんの4時間ばかり、逢いに行く。


           プレゼント、というには、
           ちょっと恥ずかしいほどの
           お揃いで買った、1000円でお釣りが来ちゃう
           ちっちゃな 紫水晶のストラップを、持って。





           私同様、貴金属類には 一切興味のない母であるが、
           ただひとつ、母の誕生石である アメシストは 好きだったようで。



               父が 母に贈った 大粒で濃ゆいカボション・カットの
               アメシストの指輪を 母は それはそれは大事にし、
               指にすることも 年に数度もなかったのだったが。




          「 いずれ、貴女に譲ってあげる 」



             美しい濃紫の石に魅せられる 幼き私に
             母は、目を細めて そう言っては
             私を ぎゅっと 抱きしめてくれたものだった。



             大事にし過ぎた余り、失くしては大変と、
             1年余に渡る父の海外出張に随行した母は、
             その指輪を 置いて 海を渡る。



               冬の或る日、留守宅を与る 当時 高校2年の私が
               高校から帰宅して 玄関の鍵を開けた途端、
               奥の部屋から 在るはずのない風が、
               ひゅうう と 廊下を吹き抜け、頬を打つ。 ショック ショック


             警察によると、私が玄関の鍵を開けた時、
             まだ 空き巣犯は 家の中にいたらしく
             慌てて、奥の間の窓から飛び出して逃げ去ったようで、
             その痕跡が 盗られた品々と共に、点々と残っていたと。



               家のなかは、足の踏み場もなく、
               茫然自失状態の高2の私に、
               自宅内の 「 貴重品 」 とは 何と何であり、
               そのどれが 無くなっているのか 判ろうハズもなく、

               ただ、母のあの指輪が 何処にもないことに 涙を流した。

               震えながら国際電話を申し込み、母に凶報を伝えると


               「 出会い頭に貴女が刺されなくて良かった。

                 恐ろしかったでしょう。
                 ちゃんと眠れそう?
                 守ってあげられなくて ごめんね 」


               母は 1番に 私を心配したのだった。



時計   時計   時計



            後年、父は頑張り、再び、母に
            失われたアメシストの指輪に よく似た指輪を贈るのであるが、


              「 あの 」 指輪とは やはり 違う。


                新しい指輪が、逆に
                これまで 母が大切にしてきた指輪を 強烈に思い出させ、
                これまで 眺めてるだけだった私 が とても 悲しかったのだから、
                母は もっと 悲しかったに違いない。 しょんぼり



しょんぼり  しょんぼり  しょんぼり




            以来 アメシストを目にする度、その色、輝きに 魅せられつつも、

            母の 美しかった指輪の想い出とともに、
            それらを失うに至った、高校時代の、
            あの、傲岸不遜な我儘娘であった自分の姿がよみがえり、
            実は、かなり 痛かったりする。



               母に渡す お揃いのストラップは、
             「 アメシスト 」 というには、余りにちゃっちぃけれど、
               その分 気楽に、
               ケータイにつけて 楽しんでくれたら とても 嬉しい。。。







ペン小潤

空き巣に入られただけで、
何十年も 痛い想いを抱えてしまうのに。


ニュースにて、津波で 自宅とおかあさまが流されてしまった御方が映り。

何か形あるものを、と 所縁のものを探しに 自宅があった場所へ戻られ
そこで、奇蹟のように、
おかあさまが お財布につけておられた紐を発見され、
涙して喜んでいらしたお姿に 胸が詰まる。



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Last updated  2011.03.29 01:54:28
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