知的漫遊紀行

2018/03/17(土)15:38

「ラストベルト、共和苦戦 米下院補選、陰るトランプ旋風 ペンシルベニア州」15日朝日新聞・国際面

私:13日のブログ「鉄鋼の街、労働者票を争奪 米ペンシルベニア州・下院補選」で、13日に投開票がある11月の米連邦議会中間選挙の行方を占う東部ペンシルベニア州の下院第18選挙区の補欠選挙をとりあげた。   ところが、14日になっても、マスコミ報道をさがしたが、開票結果が報道されていない。 新聞の夕刊にも載っていない。   A氏:載ったのは14日朝刊だね。   結果は、民主党が共和党をわずかに上回ったとある。   詳しい開票結果は、民主の元連邦検事コナー・ラム氏(33)が11万3111票(得票率49・8%)、共和の州議会議員リック・サコーン氏(60)が11万2532票(同49・6%)で、わずか「579票差」で、民主党ラム氏は14日未明に勝利宣言したとある。   私:興味があったのは、「票差」だ。  毎日新聞のほうは、米主要メディアによると、得票数はラム氏11万3813票に対しサコーン氏11万3186票でわずか「627票差」で、得票率では49.8%対49.6%だとある。    朝日、日経は「579票差」、毎日は「627票差」。    いかに接戦で、当落がなかなかわからなかったかが分かるね。   A氏:この僅差のため、まだ当落は正式には未確定で、米メディアによると約4千票の不在者投票について、再集計するという。   私:14日のロイターでは、民主党のコナー・ラム候補が勝利を宣言したが、大接戦の展開で正式な勝者は未定の状態が続いていると報じている。    さらに、ロイターでは、同州の当局者によると、当選者が確定するのは早くても今月26日になる見通しで、最終的な開票結果は数週間後に判明するとみられ、不在者投票や投票資格未確認の有権者による暫定票の集計は今週終盤に始まり、米軍の投票は来週開票される見通しと詳しく報じているが、日本の新聞はそこまでふれていないようだ。   A氏:「票差」が僅差なので、26日の最終結果で、逆転するかもしれない。 しかし、「サコーン氏は簡単に勝てる」と言い放っていたトランプ大統領と与党・共和党にとっては、すでに「事実上の敗北」と言えるね。   しかも、トランプ大統領の熱狂的な支持層である白人労働者が多いラストベルトの一角での選挙だ。 この共和党のペンシルベニア州の補欠選挙での苦戦は、11月の議会選への「トランプ旋風」の影響力に限界があることを露呈した。   私:11月の米連邦議会中間選挙に向かって、トランプ大統領は、危機感をもって必死に内外に挽回の手をいろいろ打つだろうね。

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