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私:喜多元宏氏は、日本では、「MBA」に対する間違い、勘違いがあまりにも多いという。
どの雑誌や新聞も「MBA」を「経営学修士」と訳しているが、その概念や学位の表記(マスター・オブ・ビジネス・アドミニストレーション)からして、「経営管理学修士」とすべきという。
さらに最も重要で、知らない方が多いのは、「MBA」の品質の違いで、その品質を担保するために、第三者機関による認証制度(アクレディテーション)があること。
A氏:英国では「QAA」、さらに国際的には米国の「AACSB」などの認証機関が、「MBA」プログラムの認証を行っている。
「MBA」が取得できるとうたっていても、この第三者品質保証がなければ、国際的には通用しない。
私:ところが、日本の大学でAACSBなどの品質保証を受け、認証されているのは、慶應義塾大学、名古屋商科大学、立命館アジア太平洋大学、国際大学の4校のみ。
文科省は「MBA」の認定機関ではないので、文科省認定の専門職大学院のうち、「ビジネス・MOT(技術経営)」分野の30校は国際認証機関の認定なしである。
入学した後にそれを知り、「国際的に通用しない『MBA』で、金と時間をむだにした」とショックを受ける人も少なくなく、国内で「MBA」を取得したが、国際認証機関の認定がないことが後からわかり、海外の大学院に留学し直した、というケースもあるという。
A氏:アジアでも中国は20校以上が取得し、韓国、シンガポールの代表的な学校は当然のごとく取得している。
日本ではこの実態がほとんど知られていないが、他のアジア諸国はどんどん先へと進んでゆき、「MBA」に関しては、日本はガラパゴスであり、後進国。
最近では「なんちゃって『MBA』」という言葉もあるようだという。
私:結果を出すことが宿命のビジネスの世界で、その先頭に立つ者として、実績を上げることが当然な「MBA」ホルダーに実力が伴わなければ、日本企業はますます衰退すると喜多元宏氏は指摘する。
まずは「MBA」とは何か、ということから理解する必要があり、世界どころか、アジアでも通用しない制度を野放しにしていては、日本の高等教育は危うい。
「MBA」の応募者もよく情報を得て勉強をしておく必要があり、これはまさしく、自己責任だと喜多元宏氏はいう。
この記事で、俺もMBAの国際認定制度を知ったね。
この認証制度で認定されているのは中国は20校なのに、日本は4校のみとはね。
高等教育無償化などという以前の問題だね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
30年前MBA取得者の米国での初任給の相場は、1万ドルでした。
今はどうなのだろうかと思って記事を拝見しました。 (2018.04.08 08:30:05)
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