知的漫遊紀行

2018/07/07(土)17:21

「オウムとは…そしていま」作家・中村文則氏、オウム真理教犯罪被害者支援機構副理事長・中村裕二氏、映像作家・森達也氏の3氏に聞く・7日朝日新聞・「耕論」欄

私:麻原ら、オウム真理教元幹部7人の死刑が執行されたので、この新聞欄では3氏に、オウムとは何だったのか聞いている。    俺は12年前のブログ「松本被告の死刑・サリン事件・林被告の自白」でサリン事件にふれたが、事件の起きた日の午後1時にJR浜松町駅に近いある会社のビルで打ち合せのためにいたが、会議中に何か外が救急車のサイレンの音とか騒然とした雰囲気であったように鮮明に記憶している。   A氏:もし、午前中の打合せだったらやばいことになっている確率はあったね。   私:この3氏のインタビューで、中村裕二氏はちょっと違った立場の意見だが中村文則氏と森達也氏のコメントは共通部分が多いね。    中村文則氏は、松本死刑囚に過去の出来事にきちんと向き合わせ、なぜこういうことをしてしまったかを語らせたかったとして、精神の殻に閉じこもらせたまま死刑にしてしまったのは、本当に驚きで残念だという。    森達也氏が、裁判の傍聴で見た麻原は廃人で、事件を起こした理由を聞けずに終わったことが、加害者に発言をさせることは事件を歴史の教訓にするために必要だったから残念でならないという。   森氏は、取材を通じ、サリン事件には三つの要因があると考えとぃるという。   教団がつぶされるのではないかという麻原の危機意識と、殺すことが救うことと通じてしまう宗教の論理と、そして麻原が喜ぶであろう言動をしようとした弟子と、弟子が期待するであろう方向にふるまった麻原との「相互忖度」だという。   A氏:君の3年前のブログ「死刑弁護人・生きるという権利」の著書紹介では、著者の安田好吉弘氏は主任弁護人として目撃した麻原彰晃の素顔を明かし、なぜ飽食の時代の若者たちが無差別テロに走ったのかという謎に迫っていくとある。   その著書の中で実は、犯行に使われたサリンの原材料は麻原が「捨てろ」と指示していたものだったという。    教団幹部がその指示に反して隠し持っていたことが安田の反対尋問で分かり、麻原首謀説が揺らぐとある。   私:その点は、すでに廃人のように沈黙した麻原なきあと真実は不明だね。    日本史上、最大といわれるテロ事件は真相不明のまま終わったようだね。    

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