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りゅうちゃんミストラル

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2004.10.25
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テーマ:吹奏楽(3397)
カテゴリ:音楽
杉並高校吹奏楽部は、
第52回全日本吹奏楽コンクール(普門館)に東京都代表として出場し、銅賞を獲得した。

杉並高校はこのコンクール悲願の初出場。
都立ということもあり、時間的、経済的な制約は生徒たち、そして関係者を苦しめただろう。
普門館という「吹奏楽の甲子園」で演奏する彼らの緊張感は察して余りある。

この努力を考えると、私は彼らに
「私だけの金賞」を送りたいと思う。


コンクールの曲目と結果です。

杉並高校は「おほなゐ」~1995.1.17阪神淡路大震災へのオマージュ~より(天野正道)を演奏した。

私はこの曲(ダイジェスト)を定期演奏会で聞いたが、
地震による大きな被害と、そこから立ち上がる被害者たちを描いたものだ。
新潟県での大きな地震があっただけに、この曲を演奏する杉並高校のメンバーひとりひとりは、
それぞれに何かの思いを胸に秘めていたはずだ。

杉並高校の音楽監督そして常任指揮者である五十嵐清さんからこのようなメールをいただいた。
五十嵐さんの承諾を得た上で、その一部をここで紹介する。

まず、杉並高校については、

>杉並高校は派手な輝きはありませんが、長く心の奥に灯せる光のようでありたいです。

私は知っている。杉並高校にはが多くのファンいることを。
その輝きには多くの人が感動しているということも。

そしてコンクールについては、

>演奏した楽曲に対して感じている、自分達の素直な気持ち、
心から込み上げた思いが、会場の皆さんに伝わったと思います。
ホールにいる全ての人と共に「音楽を分かち合える興奮と感動」を味わえた12分間でした。
私達の創ってきた音楽を会場の5000人以上の方が聴いていただき、ひとりでも
多くの方が良かったそして、ファンになって頂けましたらとても嬉しいと思っています。
生徒にとって一生の思い出となる演奏会(コンクール)だったと思います。
そして、演奏した生徒たちは、陰で支えて頂いている多くの方々のお陰で
ステージで演奏できたことを感謝しております。
これからも人間的にも音楽的にも成長していきたいと思います。


また指導理念をこのように語っていただいた。

>「演奏している楽曲を謙虚に感じて、そこから自分達の素直な気持ち、
 心から込み上げた思いを、楽器に託して会場の皆さんに伝えることが大切です。
 LIVEの演奏は、瞬間芸術であり空間芸術です。ホールにいる全ての人と共に
「音楽を分かち合える興奮と感動」を味わえることができます。
 都立杉並高校吹奏楽部は「心から心への音楽」が活動のテーマです。


私は思う。この五十嵐さんはまさに「青春」している。
今年2月の定期演奏会で、生徒たちがソロの部分でマイクの前に立つとき、
五十嵐さんは指揮をしながら「生徒がうまく演奏できるか?」
そして「マイクがうまく生徒の出す音を拾えるかどうか」をすごく気にしていた。
その姿がとても印象的だった。
指揮者と言うよりもまるで「父親」のような目で生徒を見ていた。
私はこの人はすごい指導者であると確信した。

五十嵐さん、お疲れ様でした。


杉並高校吹奏楽部のメンバーと指導者は、
今回のコンクール出場で新たな歴史を作った。
そのフロンティアスピリットは今後も多くの若者を勇気ある挑戦者とするだろう。
中学生諸君!吹奏楽をやりたければ杉並高校へ行け!

今後もこの高校の活動に大いに期待する。
新聞社をはじめとするメディアも、
こうした活動をしている高校生たちをもっと注目してもらいたい。
彼らにはその価値がある。

そして、杉並高校は古い楽器を買い換えることができずにいたりもする。
20年以上使っている楽器も現役で頑張っているらしい。
もしこの文章を読んでいる人の中で楽器の提供ができるという方がいたら、
どうか杉並高校か私にメッセージを送っていただきたい。
私からの切なる願いです。



金賞は大阪府立淀川工業高等学校などが受賞した。
この高校は、過去18回の金賞受賞を誇る名門だ。
前にNHKの「ドキュメントにっぽん」(2000年1月放送)でここの活動を見たが、
高校生とは思えないレベルに驚いた。
公立の、しかも工業高校なのに「学内オーディション」があり、
たとえ過去に実績がある生徒でも、「後姿で誰が演奏しているかわからない」状況で生徒が演奏者を選抜するやり方だ。
たとえ部長でもこうしたオーディションに落ちれば、
コンクールに出ることはできなくなる。

しかも指導者が練習中「演奏が合わない!!」と指揮棒でばしばし叩くものだから、
指揮台がボロボロになっていた。
そして何度もクラリネットの二人に演奏をさせていた。

淀川工業は驚くまでの真剣さで多くの金賞を得てきた。
驚異的な集団だ。
殺伐としたこの世の中にあって、こんなにひたむきになる人たちがこの世にはいる。
そのことだけでも大きな驚きだ。世の中は広い。

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最終更新日  2004.10.26 20:03:16


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