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りゅうちゃんミストラル

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2005.04.25
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テーマ:ニュース(99408)
カテゴリ:社会問題
今日25日午前9時に、兵庫県を走るJR福知山線快速電車で脱線事故があった。

現場の写真(yahoo!newsから)  写真トピックス

テレビの報道によると、この事故による死者は25日午後2時現在39人と伝えられている。
(日記補足 その後、死者は50人が確認された。
午後7時には、まだ列車内に4人が取り残されているとの報道があった。
翌日26日には死者は73人、負傷者456人と発表された。
さらに27日には死者95人とさらに増えた。
最終的な死者は100人を超すものと見られる。)

被害者名簿
   
JR史上最悪の列車事故だ。
(過去、国鉄時代の1963年に横須賀線で161人が亡くなった事故があったそうだ)

列車は先頭から5両が脱線し、一部が線路沿いにあったマンションに衝突した。
先頭車両はマンションに飛び込んで、テレビの画像では見えなかったくらいだ。
映像で見ると、どうしてこんなになったのかがわからないくらいの衝撃が伝わって来る。
スピードが出ただけで、あんなに車両が飛んで破壊されるものなのか?
しばらくは、事故現場の映像が忘れられそうもない。

報道各社は混乱して、最初は車との衝突事故と報道していたところもあったが、誤報だったようだ。
どうやら自動車とは脱線後に衝突し、そのことがこうした誤解になったのだろう。

問題の列車は前の駅である伊丹駅をオーバーランして(通り過ぎて)しまってバックで戻った。
(日記補足 JRは会見で8メートルと発表していたが、実はもっと長い40メートルであることがわかった。
今さらこんなこと言われても死者が甦るわけではない。)
そして乗客によるとかなりのスピード(現場の制限時速はJRによると70キロと伝えられている)で、
運転暦11ヶ月の運転士(23)が無理に遅れを取り戻そうとしていたとか、
直接の原因とは考えられないが、列車自体が省エネのために軽量化が進んでいたことなどが今後問題視されるだろう。
もし事故報告で車両軽量化のために安全が失われているようなことがわかると、
これは大きな問題だ。
一部では置き石の疑いも出ているとのこと。
だが、事故を起こした快速列車の前に特急が走っていたということから、
置き石は考えにくいとの憶測もある。

他に言われていることは以下の通り。

1、ATSが旧式だったこと。
2、運転士が以前にもミスをしていたこと。
3、マンションが線路の近くにあったこと。
4、急ブレーキが脱線に結びついたこと。
5、事故を起こした列車は連絡列車があり急いでいた。

私はどうしても日比谷線の事故(2000年3月8日)を思い出す。



地下鉄日比谷線車両脱線事故・原因と対策

日比谷線脱線衝突事故 最終報告が指摘しなかった“問題”   日比谷線脱線事故

地下鉄日比谷線脱線衝突事故の議論に思う

「地下鉄日比谷線事故最終報告書(2000.10)」



今回とは状況が大きく異なるが信楽高原鉄道事故(1991年5月)もあった。



信楽鉄道衝突事故

信楽高原鉄道列車事故について



列車が存在する限り、事故は起こる。
我々はそのことを忘れてはならない。


主な鉄道事故(国内)

もちろん今現在事故原因を特定することはできない。
警察、事故調査委員会が長い時間をかけて特定するだろう。
そして運転士も詳細がわからない今は被害者の一人と考えるべきだ。
今は「犯人探し」の時ではないしその意味はない。
まずは列車内に取り残されている人の救出が先。その後に原因の究明がある。
こうした事故の後には運転士の家族に対して脅迫や嫌がらせがないか心配だ。
また、JR西日本の一般社員対する不要な嫌がらせはやめよう。

人が運転する乗り物にはヒューマンエラーが必ずある。
もちろん多くの人が利用する乗り物には、
「ヒューマンエラーがない、または事故になりにくい」システムこそが求められる。
新幹線には基本的に踏切がない(ミニ規格の秋田新幹線など、例外はある)。
それは踏切を作ると、踏切事故が起こるからだ。
新幹線自体も急には止まれないスピードで走っている。
これは逆転の発想だが、
「運転士が事故を起こしたくても起こせない」
くらいの安全性がどこかで求められてはいないだろうか?

またダイヤを正確に守るがあまり、安全性よりもダイヤが大切になっていないだろうか?
会社側は列車の遅れを運転士だけに負わせていないか?
運転士のミスを罰するだけでは安全な列車の運行はできまい。

私の知っている運転士は、ある都市にある鉄道の過密スケジュールの中、
定時運行を守ろうともがいている。
その彼が言っていた。
多くの人は知っていることだろうが、列車のドアを開閉するのは運転士ではなく、
最後部に乗っている車掌だ。
運転士が止めた所で、オーバーランのためドアを開けないでいる権限は、車掌にある。
彼はある日、ある駅でオーバーランをした。
車掌はドアを開けなかったので、彼は少しバックして位置を修正した。
いつもは愚痴を言わない彼が、「ほんの少しだったんだ!」とこぼしていた。
オーバーランで上司に注意されたらしい。
今回の事故を見て、私は彼の顔を思い出した。
実は多くの運転士がオーバーランを恐れるあまり、無理をしているのかもしれない。
都市の無理なダイヤ、私鉄との競争があれば、
ならなおさらのことそのプレッシャーは大きいだろう。
今回の事故とオーバーランは何の関係もないとも考えられるが、
以外に小さな危険が列車には満ちているのかもしれない。
そして危険は大事故に結びつく。

ハインリッヒの法則

ダイヤを重視する姿勢は日本航空のトラブルでも同じことが言われた。

規制緩和と監視強化(新聞・テレビ報道の裏にあるモノ)

日本航空整備不良・管制トラブル

大丈夫か 日航機連続トラブル発生(社長の本音日記から)

日本航空の航空機トラブル(自分自身を信じて、まずはTRY !)



誰もが思うことだろうが、小さなミスを取り戻すために大きな事故を起こすのは意味がない。

多くの死者を出した今回の事故から多くのことを学ばねば、犠牲者も浮かばれない。
国土交通省やJRの関係者はしっかりと原因の追究、そして対策をすべきだ。
今回の事故に関係していない鉄道会社も、事故を他山の石として多くのことを学んでくれなければ困る。
報道各社も事故の直後だけでなく、「安全性とは何か?」
「列車をはじめとする公共交通手段ははどうあるべきか」
ということを追求してもらいたい。
もちろん新聞、雑誌の売り上げや視聴率のためではなく、一般利用者のために。
まさか「報道の自由」を錦の御旗にしてヘリコプター飛ばすことだけが報道ではあるまい?
ケガをした人への、レポーターの容赦ない質問も見ていて痛かった。
仕事とはいえ事故の恐怖で震えている人もいたというのに節操がない。
今回の事故報道も「報道被害」があったのではないか?
阪神淡路大震災や、新潟の大地震でも批判されていた報道の姿勢だが、本当に必要な報道とは何なのか?

もし私の家族が今回の事故の犠牲者で、
レポーターにマイクを向けられたら殴ってしまうかもしれない。


人間は多くの便利な道具を作り出した。
自動車や列車、航空機、船舶はその代表例だ。
しかしどの乗り物も事故が必ず起こる。
事故が起こるたびに人間は考える。
「便利さと安全性はどこまで追求されるべきものなのか?」

すでに現代に生きる人間は便利さに慣れ過ぎてしまった。
だから事故が起こっても自動車はなくならないし、列車や飛行機にも乗る。
便利さを優先させているからだ。
しかもその便利さ優先に、多くの人は選択すらできないでいる。

私がもうひとつ考えるのは「ニュース慣れ」だ。
イラクで人が死んでも、それが何回も報道されると人間は死に慣れてしまう。
交通事故があっても死んだのが自分に関係のない人なら人はその報道を忘れてしまう。

今回の事故も、いつか人は忘れてしまうのか?
事故も怖いが事故を忘れてしまうことも怖い。
今回の犠牲者には家族もあっただろうし、
連休には行楽の計画を立てていたかもしれない。
そればかりかもう美味しい物も食べられない。
まったく不幸な、不条理な死だ。
生き残った方も心理的外傷が懸念される。


列車内に取り残されている人の救出が待たれる。
事故で亡くなられた方のご冥福を心からお祈りします。
レスキュー隊今までの救出活動ありがとう!
これからも頼むぞ!


***この日記は詳しい事故報告の前に書かれています。
そのため今後書き直すことがありますし、事実認識に正確さを欠いているかもしれません。

また、この日記を読んで今回の事故のことをより深く考えていただきたいと考え、
多くのところにトラックバックを送っています。
その時には物理的にお知らせを送れませんのでどうかご了承ください。
トラックバックが不要な方はどうか削除願います。
もし、トラックバックが重複した場合にはどうかご容赦願います。


***現在掲示板と日記コメントは閉鎖しています。悪しからず。
意見があればメッセージでどうぞ。メッセージは必ず読んでいます。
トラックバックも受け付けています。ただし殺人を正当化しない人に限ります。削除もあります。







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最終更新日  2005.04.26 20:04:09
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