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2006.10.19
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カテゴリ:読書
話題になった「国家の品格」を読んだ。
私はいつもベストセラーを遅めに読む。今回もそうだった。

驚いたのはこの本の著者である藤原正彦。
お茶の水女子大の教授。数学者だそうだ。知らなかった。
だが両親はすごく知られている。

母親は「流れる星は生きている」を書いた藤原てい
父親は「八甲田山死の彷徨」を書いた新田次郎

内容は「日本はどうあるべきか」ということに尽きる。
「小学生に学校で英語を勉強させることはない」というのは賛成。
小学生には英語よりもしっかりとした日本語を学ばせるべきだ。
人には「学ぶタイミング」というものr。
日本語がある程度できるまで英語を学ばせないほうがいいと私も思う。

また、「どうして人を殺してはいけないか」という質問への彼の答。
これはとても面白かった。
上記の質問を疑問に思っている人はぜひ読んでみてほしい。
結局「いかんものはいかん」ということ。
彼はいろいろなものを痛烈に批判しながらばっさりと切り捨てて書く。
こうした書き方をされると、人間は喝采を送るか反感するかに分かれやすい。

この本についていろんな批評を読むと、評価が二分されていることがよくわかる。
「論理」ではなく「惻隠の情」という武士道を持ち出すのは回顧主義ではなく新鮮さを感じる。
「論理だけでは世界が破綻する」というのは私にとっても耳が痛い。

「頭はいいけれど論理の出発点が違っている人」の話は面白かった。
私はそこまで頭がよくないけれど、よくそうした人はいる。
頭がいいから問題が解決できるわけではないということだ。

最近話題の愛国心についても書いている。
彼は愛国心を「ナショナリズム」と「パトリオティズム」に分けて考えている。
政治家にはナショナリズムが必要。
これがないと外交などとても成り立たない。
国民には「パトリオティズム」が必要。
これは愛国心というよりも「祖国愛」だという。

日本にはエリートが必要だと主張もしている。
そのエリートはある意味現在では不必要とされている教養がなければならない。
日本にはエリートが少ないらしい。

結局、主張が武道の精神に頼っていないか不安になる部分がある。
本としては痛快で面白いんだけど国家論としては疑問だ。

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藤原正彦さん「国家の品格」を読んで

国家の品格

母語運用能力と『国家の品格』

『国家の品格』 藤原正彦 (新潮新書)

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最終更新日  2006.11.19 17:50:30
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