テーマ:心のかたち、人のかたち(941)
カテゴリ:社会問題
26日に38回目の献血をした。
この日もいつもと同じように血小板の成分献血。 最近はずっと血小板ばかりだ。 いつもと違っていたのはこの日初めて15単位採血したこと。 今までは10単位だったのだが患者の都合なのだろう。 15単位のオーダーが入っていた。 成分献血の場合、いったん抜いた血から成分を抜き取る。 残りは体に戻す。 血小板で15単位だとこのサイクルを4回ほど繰り返す。 (何回繰り返すかはその時によって違う) この日はいつになく献血の影響が体調に出ていた。 たぶんこのところ体重が減っていたからだろうと思う。 採血が終わって唇の周りから血が引いたように感じた。 今までにない感覚だ。採血後はいつもより長く休んだ。 それはそうと、この献血では気になることがあった。 私はCMVがマイナス。 CMVについてはこのページに詳しく出ている。 IBDに合併するサイトメガロウイルス感染症 CMVが意味するサイトメガロウイルスとはヘルペスウイルス科のDNAウイルス。 日本人で言えば、約9割の大人がプラスだ。 私のようにマイナスは約10%と珍しい。 もし患者がCMVマイナスなら、輸血する血液もマイナスにする。 逆に患者がCMVプラスなら、輸血する血液はプラスでも構わない。 緊急時にはプラスの患者にマイナスの血液を入れることもあるという。 【この事実関係は採血担当者から聞いた。もし間違いがあれば指摘していただきたい】 CMVがマイナスだと、採血用の用紙に赤いスタンプが押される。 私は以前、別の場所に住んでいた時、CMVがマイナスであることを献血時に知らされた。 そして日本赤十字社(日赤)は私に、登録して定期的に献血するよう求めた。 私は素直にそれに従った。 誰かの役に立てばいいとの考えだ。 登録後、日赤は私に電話して定期的に献血するように何度も連絡してきた。 しかし、ある時日赤のひどい対応を目にして私は登録を解除するよう求めた。 この件では日赤が弁護士を通じて謝罪してきた。 幹部連中はまったく謝罪しているように思えなかった。 そんなことがあり、しばらく日赤を信用できず献血できない日が続いた。 しかし今年になって献血不足のニュースを聞き、私は再び献血するようになった。 そして26日の献血時。 私は採血のためベッドに横になった。 担当の看護師とCMVについての話になった。 この日15単位なのは私がCMVマイナスだからかと思って看護師に質問した。 その看護師はこう言った。 「あなたはCMVプラスですよ」 私はそんなことはないと言い、誰か別の人と用紙が入れ違ったのではないかと一瞬青くなった。 用紙を見るといつもの赤いスタンプがない。 私がCMVプラスであっても何か問題になることはない。 しかし用紙の入れ違いは困る。 念のため、その看護師に確認してもらった。 とにかく採血をはじめて5分ほどすると看護師が戻ってきてこう言った。 「こちらの手違いでした。CMVマイナスでした」 用紙が入れ違ったわけではなかった。 私が予想するに受け付けの係員がスタンプを押し忘れたのだろう。 とりあえず安心したが、こんなことでは困る。 血液は私の分身だ。再生可能だが、臓器移植に準ずる行為だと私は思っている。 献血とは自分の分身を人に差し出す行為に他ならない。 ならば、献血の現場にいる職員はもっと慎重にならなければならない。 今までも、献血に協力するよう訴えた記事を私は何度か書いてきた。 血液が足りません!献血緊急アピール 献血は痛い?軟弱者! 献血は困っている患者を助ける CMVのスタンプくらいどうでもいいことかもしれない。 すぐには医療事故に結びつかないかもしれない。 それでも現場の対応がいい加減では困る。 安心して採血を任せる気にはならない。 どうか採血の現場にいる職員はそのことを心しておいてほしい。
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最終更新日
2006.10.30 23:04:53
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