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カテゴリ:戦争
久間防衛相による、「原爆しょうがない」発言。
この件はすでに以下の記事で書いた。 「原爆投下、しょうがない」久間防衛相 この発言に対し、本人は陳謝し事実上発言を撤回した。 久間氏が陳謝、発言撤回 原爆投下「しょうがない」(長崎新聞) 「言い方にまずい点があったのだろう。被爆者を軽く見ているかのような印象に取られたとすれば申し訳ない」と陳謝。「これから先、一切そういうこと(発言)はしない」 「被爆県の県民の皆さんに不愉快な思い、ご迷惑を掛けた。申し訳ない」 (上記リンク、長崎新聞の記事から引用) この男、まだ理解できていないようだ。 今回の問題は言い方が悪かったのではない。 彼の基本的な資質が疑われている。 そのことが理解できなければ、陳謝も撤回も意味がない。 各新聞も社説でこの発言を批判している。 原爆容認は無知の露呈 防衛相発言(東京新聞) ↑この記事では国際司法裁判所による勧告を防衛相が知らなかったのではないかと指摘。 「核兵器による威嚇とその使用は一般的に国際法に違反する」 という96年の判断を防衛相が知らなかったでは済まされない。 辞任に値する暴言だ。 もちろん、彼を任命した安倍首相にも責任はある。 東京新聞では、このことにも以下のように言及している。 久間氏をかばって、問題を直視しない安倍晋三首相の政治感覚は国民のそれから遊離している。内閣としてけじめをつけるべきであり、最低限、本人のきちんとした陳謝、大臣辞任が求められる。一日に行われた記者会見は単なる言い逃れだ。 東京新聞のこの意見に、私は同意する。 ただかばうのではなく、時に辞任させることも任命権者の責任だ。 この暴言を安倍首相は最初、「問題ない」として防衛相を擁護した。 だがその後「厳に注意するように」と態度を変えた。 首相による認識の甘さが露呈されたといっていい。 久間発言―思慮のなさにあきれる(朝日新聞) 久間防衛相の暴言を批判している社説。 以下の記述に同意する。 久間氏は昨日、「被爆者を軽く見ているかのような印象に取られたとすれば、大変申し訳なかった」と弁明したが、印象や説明の仕方の話ではない。認識そのものが問題なのである。 久間防衛相 何と軽率で不見識な発言か(毎日新聞) 毎日も東京と同様に、国際司法裁判所の勧告について書いている。 核兵器は住民に対して無差別攻撃をするもので、後遺症も深刻な絶対悪の存在である。96年に国際司法裁判所は「核兵器による脅しや使用は人道の原則に反している」と勧告している。「しょうがない」で済まされない兵器なのだ。 北海道新聞も同様に防衛相の発言を批判。 安倍首相の任命責任にも言及。 首相に対して「鈍感すぎる」と書いている。 防衛相発言*核廃絶に逆行する暴論(北海道新聞) 首相はきのうの党首討論会で「誤解を与えるような発言は厳に慎まなければならない」としながらも、野党の罷免要求には応じない考えを示した。ことは重大なのに鈍感すぎる。 こうした暴言を吐く政治家が防衛相であること。 そして長崎出身であることは皮肉でしかない。 残念なのは産経と読売。 この発言について社説で書いていないのか? 私が見つけられなかったからか。 それほど大きな問題ではないという判断なのか? もしそうなら私には理解に苦しむ。 久間防衛相、辞任しろ! まもなくば首相が罷免しろ! *********************** 関連記事 久間発言 与党火消しに躍起 原爆投下で「しょうがないな」発言 久間防衛相 あらら 今朝は撤回しないと言ったのが昼に陳謝 久間防衛相 確信犯か?久間大臣の原爆発言
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最終更新日
2007.07.02 11:08:05
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