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2009.06.23
テーマ：ニュース(99442)
カテゴリ：ニュース
コンビニの大手セブンイレブン。
賞味期限切れ前の弁当を値引きする件で公取委が排除命令を出した。   この件は、読売の社説でも取り上げている。 セブンイレブン 独禁法に問われた値引き制限（6月23日付・読売社説） 食べられるのに捨てる食品が年間で５００万～９００万トンあるという。 コンビニでは賞味期限切れの弁当が出る。 食料が毎日「ゴミ」となって捨てられている。 一方で飢えている人がいて、これだけの食料を無駄にしているのは罪だ。 そのゴミ処理にかかる費用は加盟店側が負担する。 そこでコンビニの店長は賞味期限切れの前に弁当などを値引きする。 「１００円引き」のシールを見かけるのはこうした訳がある。 この値引き行為がセブンイレブン本部には面白くない。 値引きする店に圧力をかけるようになった。 独占禁止法では値引きへの圧力を「優越的地位の乱用」として禁止。 本部に対する加盟店側の弱い立場を理解した判断だ。 この判断を受けて、セブンイレブンでは食品廃棄の損失を一部負担すると決めた。 これにより、約１００億円の支出になるという。 セブンイレブン、加盟店の弁当廃棄損失の15％補てん（NIKKEI NET） この１５％をどう受け取るか。 それは立場によって違うだろう。 こんなブログ記事もある。 セブンイレブン、弁当等廃棄分１５パーセント負担ではだめ これはこれでひとつの試みではある。 しかし、そもそも食品を大量に廃棄するということが問題の根源。 金の問題ではない。 損失補填する前に、もっとやるべきことがあるだろう。 たとえばフードバンクの展開。 フードバンクについては以下の記事ですでに書いた。 フードバンク（素敵な宇宙船地球号） 横浜には「さなぎの食堂」がある。 この食堂は路上生活者に暖かい食事を提供している。 食材はローソンの余剰食品が役に立っている。 詳しくは以下のページを参照してほしい。 「さなぎの食堂」へようこそ！ NPOさなぎ達とローソンが「横浜型もったいない運動」 まだできることはたくさんある。 セブンイレブン本部も挑戦してみたらいい。 何度でも書く。 この問題は金で解決する性質のものではない。 人間は食料を口にしなければならない。 食料は生き物の命。 まずそのことを理解する必要がある。 奪われた命が食料になると理解していたら。 大量に廃棄することなどできるわけがない。 大量廃棄ができるのは、何かが狂っているから。 そしてその狂いを理解していない人がいるから。 消費者もこの件では考えなければならない。 「便利さ」と「環境」の両立だ。 コンビニが２４時間営業していることで、防犯に役立っているのは認めよう。 だからといって食料の大量廃棄をしていいことにはならない。 毎日大量に食品廃棄が必要なのか？ 夜中の３時に大量の弁当があるコンビニ。 それは果たして幸せなことなのか？ *********************** 関連記事 ※この件については多くの人がブログで記事を書いている。 少し残念なのは、金の問題で終わってしまう記事が多いこと。 フードバンクとの関連についても言及している人は少なく感じた。 地獄に墜ちるよ！コンビニ値引き禁止問題 コンビニ弁当は、捨てる為に作られているのか？ 今日は重いよ 余った食品を廃棄せずに生活弱者に届けよう！ フードバンク セブンイレブンのやり方 コンビニ弁当廃棄問題は思ったより深刻なのかな？ 公取委、セブン値引き制限を不当と認定 セブンイレブン 排除命令の報道で 垣間見たマスメディアのお粗末さ セブンイレブンに排除命令？ １店舗で月に２トン「もったいない」 セブン－イレブン値引き制限不当 「弁当の値引きはダメ」というセブンイレブンに排除措置命令 セブンイレブンに排除命令が下る！ バナーにクリック願います。  ***トラックバックはテーマに関係するもののみどうぞ。 その場合リンクは必要とはしません。 意見があればメッセージでどうぞ。 ただし荒らしと挨拶できない人はお断りです。 今のところメッセージは全て読んでいます。 お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
最終更新日
2009.06.26 11:16:06
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