000000 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【ログイン】

りゅうちゃんミストラル

2009.11.25
XML
カテゴリ:読書
大崎善生「聖の青春」を読んだ。

      

将棋界にとって大きな損失。
そのひとつが村山聖を失ったこと。

5歳の時、村山はネフローゼという腎臓の病気にかかる。
この病気と一生闘うことを義務づけられた村山。
闘病生活の中、将棋と出会う。

一旦決めたら頑固一徹の村山は家族を困らせる。
バットで家の壁に穴を開けたこともあるという。

目標は谷川を倒すこと。
その想いを胸に、森信雄を師匠として奨励会に挑む。
だが師匠を誰にするかで揉め、奨励会入りが一年遅れる。

病気のため、時間に限りがある村山。
「大人は汚い」と泣く。
それでも1年後に奨励会入りした後は、3年かからずプロ棋士になる。

度重なる入院。
その度に村山の母親は呼び出された。
師匠の森も、弟子である村山の下着を洗い、親代わりとなった。
村山が好んだ少女マンガを買いに歩いたこともある。
普通の師弟関係では考えられないことだ。

当時、将棋界は米長や中原の時代から変化しつつあった。
谷川が名人となり、その後も羽生、佐藤、森内が実力を見せていた。

村山もそんな中にあって健闘した。
「終盤は村山に聞け」と言われたほど寄せには強かった。
序盤、中盤も必死の勉強で隙がなかった。

だが、そんな彼に病魔は容赦なく襲いかかる。
膀胱癌が見つかり、転移もしていた。

村山は八段、A級棋士のまま98年8月に亡くなる。
29歳だった。
その後、将棋連盟は村山に九段を送った。

無冠だったが村山を失ったことは将棋界に大きなニュースだった。
病気から何度も不戦敗(12回)した。
にもかかわらず、生涯成績は356勝201敗。
彼が生きていたら、将棋の歴史は大きく変わっていただろう。

人は限られた時間の中で、時に偉業を成し遂げる。
村山はまさにその象徴的な存在。

20歳まで生きていることがうれしい。
爪も髪の毛も生きている。だから切るのは嫌だ。
彼だからこそ言えるこれらのセリフは重い。

著者の大崎善生は、将棋連盟の職員だった。
奨励会の世界を描いた「将棋の子」については以下の記事に書いた。

「将棋の子」大崎善生

↑この作品もノンフィクションとして力作。  
読んで損はない。

将棋の世界に村山聖というすごい男がいた
そのことは忘れずにいよう


***********************
関連記事

大崎善生「聖の青春」(講談社)

聖の青春

大崎善生著 『聖の青春』

***********************

※トラックバックは管理人が承認した後に表示されます。

バナーにクリック願います。

  ブログランキング・にほんブログ村へ

***トラックバックはテーマに関係するもののみどうぞ。
その場合リンクは必要とはしません。
意見があればメッセージでどうぞ。
ただし荒らしと挨拶できない人はお断りです。
今のところメッセージは全て読んでいます。









最終更新日  2009.11.25 17:43:25
[読書] カテゴリの最新記事

PR

日記/記事の投稿

楽天プロフィール


りゅうちゃんミストラルさん

キャッチフレーズは未入力です。

フォローする


■ 趣味・関心キーワード
旅行  ペット  カメラ  読書 

バックナンバー

2017.11
2017.10
2017.09
2017.08
2017.07
2017.06
2017.05
2017.04
2017.03
2017.02

キーワードサーチ

▼キーワード検索

お気に入りブログ

2017年の紅葉狩り(… リュウちゃん6796さん

ローカルバスでカン… Lamyai_daengさん

八丈島 ゲストハウス… 豊年満作さん

一 夢 庵 風 流… 慶次2000さん
韓国ソウル便り 私の… whitebear319さん
日々是徒然 思緒里さん
ニューロンとワイヤ… yuzo_seoさん

ニューストピックス

カテゴリ

カレンダー


Copyright (c) 1997-2017 Rakuten, Inc. All Rights Reserved.