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来日した中国の習近平国家副主席と天皇の会見問題。
この件で小沢幹事長が宮内庁の羽毛田長官に対して辞表を出すよう求めた。 私の考えは以下のとおり。 天皇の「政治利用」は当然 政府は官僚を使いこなさなければならない。 反発されたからといって「辞表を出せ」では反発が増すばかり。 この様子を見ている国民も民主党に対していいイメージを持たない。 「豪腕」で知られる小沢氏。 選挙には強さを発揮するが、空気を読めないところは変わっていない。 それでどれだけの損失が今までにあったことか。 この件で北海道新聞の社説は以下のように書いている。 天皇会見 政治問題化はおかしい(12月15日) 私も「1カ月ルール」がそれほど大切なのかと思う。 ましてや、天皇は政治的に利用されるために存在しているのではないのか。 宮内庁にはこの件で多くの意見が寄せられているという。 その多くは羽毛田長官を支持している。 宮内庁に意見1千件超、羽毛田長官支持が多数(読売新聞) 杓子定規に「1カ月ルール」を主張する宮内庁もどうかと思う。 しかし、長官にも意見はある。 自分の意見を主張することは悪いことではない。 辞める必要もない。 逆に、辞めずに主張することが大切だとも言える。 (反発する度に辞表書くわけがない) ところで12月15日の読売「編集手帳」はこの件について書いている。 12月15日付 編集手帳 ↑これによると、東洋大学が1月に発表した「現代学生百人一首」。 その中にこんな歌があったそうだ。 神様は誰も隅っこに行かせないように地球を丸くしたんだ (太字部分、上記「編集手帳」から引用) つまり、国の大小や政治的な重要度で差別はしない。 読売は今回の習近平国家副主席と天皇の会見を批判している。 これは大きな間違いだ。 なぜなら、天皇制そのものこそ差別の始まりだからだ。 日本人を皇室一家とそれ以外の国民に分けている。 もし地球が丸いのであれば、天皇制そのものをまず否定する必要がある。 それとも地球は丸いが日本は角にでも存在しているのか。 「編集手帳」は論説委員が書いていると思われる。 だとしたらその委員は公平とか差別について勉強が足りない。 別の見方をすれば、皇室こそ丸い地球の隅に存在しているのかも。 何ができて何ができないのかよくわからない存在。 それが天皇制だ。 歴史を見ればよくわかるように、天皇は国家に何度となく利用されてきた。 これを機に、天皇制について議論すべきだ。 その昔、「朝まで生テレビ」で天皇制について話し合ったことがあった。 ある弁護士が天皇を男子とすることについて女性差別と言った。 それを聞いた福島瑞穂は「天皇制そのものが差別」と言い放った。 (発言は私の記憶による) 私は日頃、福島について賛同できないことも多い。 しかしこの時ばかりは彼女に拍手を送りたくなった。 また、「本当に大事な方」と「あまり大事でない方」との違い。 それは読売こそよく知っているのではないか。 今まで読売の記事では「日米関係の重要性」とか盛んに主張してきた。 つまり「本当に大事」と「あまり大事でない」国を分けてきたのではないか。 私は今までの記事からそう解釈する。 *********************** 関連記事 小沢幹事長 吼える 「天皇特例会見」 宮内庁長官は正論を述べたにすぎない *********************** ※トラックバックは管理人が承認した後に表示されます。 バナーにクリック願います。 ***トラックバックはテーマに関係するもののみどうぞ。 その場合リンクは必要とはしません。 意見があればメッセージでどうぞ。 ただし荒らしと挨拶できない人はお断りです。 今のところメッセージは全て読んでいます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009.12.15 17:35:38
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