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カテゴリ:読書
海堂尊「ジェネラル・ルージュの伝説」を読んだ。
「チーム・バチスタの栄光」で術中死解明に挑んだ田口。 田口の同期で救命医の速水晃一。 彼がいかにして東城デパート火災の現場で奮闘したか。 それをこの本は描いている。 時代背景としては「ブラックペアン1988」の後。 だが後に病院長から学長になる高階権太は登場しない。 水落冴子や花房美和は登場するが、田口は活躍の場がない。 何しろ血を見て外科の世界を諦めた男なのだから(笑)。 「ジェネラル・ルージュの凱旋」を読んだ人なら結果を知っている。 やはり、というか修羅場で活躍したのが「眠り猫」こと猫田。 速水に対してこんなセリフを残している。 「あんたは飛べないイカロス。だけど人間なんてみんなそう」 「諦めなければいつかは神になれる瞬間が訪れるものよ」 「長い年月の果て、あなたはきっと誰よりも神の座の近くまで昇り詰めるわ」 (太字部分、本文から引用) 今まで怖いものなしだった速水。 怖さを知ったことで医師として成長した。 海堂の桜宮ワールドは今後も続くだろう。 気になったのは以下の点。 「医局長となった世良のその後」 世良には今後、活躍の場が与えられるのだろうか? (追記 その後世良は「極北クレイマー」で登場) 「事実が小説に追いつく」 「極北クレイマー」では財政危機の自治体、夕張がモデル。 「ジーン・ワルツ」とともに福島県立大野病院産科医逮捕事件が土台となっている。 海堂の中では「医学のたまご」→「ジーン・ワルツ」の順。 読むのなら、この順にしてほしいとのこと。 海堂といえば欠かせないのがAi。 相撲部屋での暴行死事件など、その活躍する場所は大きい。 知らなかったのが海堂のブログで訴訟が起きていたこと。 詳しくは以下の記事に出ている。 海堂尊、「死亡時画像診断」の文章が名誉毀損と提訴される ※この訴訟については一審で海堂氏側の敗訴。 110万円の賠償を命じられた。現在控訴審が続いている。 この本は後半部分が桜宮ワールドの設定解説となっている。 登場人物一覧や簡単な医学用語辞典も付いている。 コアな海堂ファンには興味深い本かも。 登場人物と言えば、海堂は小説の足りない部分を人物でカバーする。 例えば「ジーン・ワルツ」の清川。 彼の登場により、物語の幅が広がった。 「チーム・バチスタの栄光」でもそれは同じ。 高階から調査を命じられた田口は素人らしくすぐに行き詰る。 そこで必要になるのが白鳥の登場。 なるほど、海堂がいかにして小説を書いているか。 それが思い浮かぶ。 ※トラックバックは管理人が承認した後に表示されます。 バナーにクリック願います。 ***トラックバックはテーマに関係するもののみどうぞ。 その場合リンクは必要とはしません。 意見があればメッセージでどうぞ。 ただし荒らしと挨拶できない人はお断りです。 今のところメッセージは全て読んでいます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.10.28 18:42:48
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