2010/09/04(土)19:34
帝京大病院で院内感染
東京都板橋区にある帝京大病院。
ここで院内感染による死者が出ている。
院内感染 9人死亡か 帝京大病院 多剤耐性菌に46人(東京新聞)
問題となっているのは多剤耐性のアシネトバクター菌。
どこにでもいる菌で、健康な人なら害はない。
だが、多剤耐性になると面倒。
病院ではいろんな抗生物質を使う。
患者も体力のない人が多い。
今回、帝京大病院で死者が多く出た背景だ。
患者46人が院内感染し、そのうち27人が死亡した。
このうち9人は感染が死因になった可能性がある。
早い話が、病気を治すために来た病院が原因で死亡したということ。
読売も社説でこの件について書いている。
院内感染 速やかに情報開示し再発防げ(9月4日付・読売社説)
上記社説も指摘しているとおり、この件は情報公開が遅れた。
今年の4月から5月にかけて、感染者が急増。
病院側は調査委員会を設置した。
調査委員からは、公的機関への通知を検討するよう意見が出ていた。
しかし保健所への届け出は、今月に入ってから。
これでは院内感染を隠そうとしていたと批判されても仕方ない。
警察もこの件を重く見ている。
業務上過失致死の疑いもあるからだ。
近く関係者から事情聴取するという。
「白い巨搭」ではないが、大学病院はプライドがある。
そのプライドが情報公開の支障となったのだろうか。
医師は患者を守る。
病院も患者を守る。
だが大学病院はプライドを守る?
医師や病院が何のために存在しているのか。
帝京大病院ではその存在意義から考え直す必要がある。
情報公開が、なぜ必要か。
組織のトップはもう一度考え直すべき。
この問題は帝京大病院だけにのことではない。
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