2010/11/13(土)20:08
「進化論」芝田勝茂
芝田勝茂の「進化論」を読んだ。
進化論価格:998円(税込、送料別)売り切れです。
進化論そのものについては、かつてブログに書いたことがある。
「キリンの首はなぜ長いのか」(実吉達郎 PHP研究所)
進化論と宗教についても何回か書いた。
ダーウィンと進化論
進化論とインテリジェントデザイン
これらの記事でも触れたように、進化論は一部の宗教批判される。
本作品を読む前に進化論、そして宗教に関して予備知識がない人。
その人たちにとってこの作品は刺激的なのだろう。
一般的に公立の学校では宗教と進化論を並べて解説しない。
それは、宗教的な偏りだと学校が批判されるのを恐れるため。
本来は中学あたりで詳しく解説すべきこと。
日本は宗教に関して寛容なのではなく、無知なだけ。
差別と同じで知らないということは怖い。
この作品の主人公は大学院生。
家庭教師をしている女の子が処女懐胎する。
「新人類」であるその子の誕生で、日本は分裂する。
新人類と共生しようとする一派と戦おうとする一派。
この本を今になって読んだのは、図書館で偶然見つけたから。
自分で買うかといえば、まず買わない。
一度読んだだけで読み返すこともない。
そのくらいの評価しかできない。
アイデアはいい。
だが、なぜこの本が多くの人に評価されていないか。
それはストーリー展開が「背伸び」をして書いてあるから。
もし中学生あたりがこの本を書いたのなら評価もしよう。
だが世界が狭く、登場人物も魅力に乏しい。
ヤングアダルト止まりの内容。
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