2011/03/17(木)10:23
米軍、福島原発から80キロ退避
危険が懸念されている福島原発。
16日にアメリカ軍は福島第1原発から80キロ離れるよう命令した。
米軍、福島原発80キロ圏内からの避難命令(ウォール・ストリート・ジャーナル日本版)
この80キロ(50マイル)という距離。
これは日本政府が決めた範囲よりも広くなっている。
福島第1原発の場合、20キロ以上離れるよう勧告が出ている。
また、20キロから30キロの地域は屋内退避。
なぜ日米で避難する範囲が違うのか?
もちろんそれはメートルとマイル表示の差ではない。
正直、私はこう考えている。
放射線障害と人体への影響について明確に説明できる人はまずいない。
日本の20キロについても「なぜ20キロか」という疑問。
それに誰が答えられるだろう。
ここに「原子力の平和利用」という言葉の盲点がある。
後になって事故で放射線の出た原発周辺で白血病やガンが増えた場合。
問題となるのは「事故での放射線と健康面の因果関係」。
これを「因果関係がある」と証明するのはとても難しい。
今までの医療裁判を見ると、そのことは容易に理解できる。
と言うより、放射線による健康被害が後から証明できてももう遅い。
私を含めて多くの人は「原子力の平和利用」という言葉に騙された。
使用済み燃料の処分地さえ決まっていない現状で発電し続ける原発。
「安全」とか「万全の対策」という主張。
しかし今度のように事故が起きると「想定外」と言い出す。
今「東京電力と政府に任せておけば大丈夫」という人がどれだけいるか。
そして何より、制御しきれない原発で放射線を浴びる作業員たち。
電気のある生活は幸福のためのものなのに、一方で不幸がつきまとう。
しかも目に見えない放射線被曝という形で。
これでもまだ原発は必要?
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