「日本という国」小熊英二
中学生向けの本だとバカにできない。読んでそのことを認識した。【送料無料】日本という国価格:1,260円(税込、送料別)残念ながら売り切れ。本書で最初に紹介されているのは福沢諭吉。日本の近代、現代史を見事に解説している。同感だったのは昭和天皇が敗戦を決めなかった部分。1945年(昭和20年)2月に近衛文麿が進言した。近衛の進言を天皇は「もう一度戦果を挙げてからでないと」と拒否。この件については、以下の記事に書いた。天皇に戦争責任はある!もしこの時点で戦争終結ができていたなら。東京大空襲や沖縄戦は避けることができた。学校での歴史は、近代史や現代史まで届かないことが多い。一部の教員は「面倒な部分を避けられてラッキー!」と感じているのか。学校でも勉強しない。家には戦争を語れる大人がすでにいない。そんな時、こうした本を読むことは間違っていない。本書がすべて正しいとは言わない。だが、歴史を語る上での「叩き台」にはなる。この「叩き台」の存在こそが大きい。正直に書く。私はサンフランシスコ講和条約についてよく知らなかった。東京裁判の判決受け入れについては、すでに何度も記事に書いた。中国副首相の会談キャンセルと靖国神社 東京裁判と靖国についての社説比較。日本から見た講和条約。そしてアメリカから見た講和条約。だがそれ以外にアジア諸国から見た講和条約の視点が欠けていた。その「よく知らない」という部分を知ったのは大きな収穫。忘れないように記録しておく。※トラックバックは楽天の方針で受け付けなくなりました。バナーにクリック願います。 ***トラックバックはテーマに関係するもののみどうぞ。その場合リンクは必要とはしません。意見があればメッセージでどうぞ。ただし荒らしと挨拶できない人はお断りです。今のところメッセージは全て読んでいます。