願いの叶う崖
願いの叶う崖があるそうです。そこに立ち、願い事を叫ぶと必ずその場でかなえられるそうです。しかし、そこにたどり着いて生きて帰ってきた人はいません。なぜならそこには人を食うオオカミが番をしているからです。今まで何人の人が命を落としたでしょう。たどり着いて一言叫ぶだけで願いが叶うのに・・・そのせいあって”我先に”という人が絶えません。ある日のこと2人の若者ジャックとトニーがこの”願いの叶う崖”目指して歩いていました。道は険しく、大きな荷物をもって進むにはとても大変なところです。二人はある秘策をもってその崖を目指しています。それは・・・ロッククライミングそう!二人は崖を下からはい上がり、オオカミがきてもすぐに逃げられるように考えたのです。そして”願いの叶う崖につきました。しかし!それを待ちかまえていたように、人喰いオオカミがこちらめがけて走ってくるのです。この崖にしっかりとたたなければ願いは叶いません。そこでジャックは素早く立つと自分の願いを叫びました。「鳥になれ!!!」そういってジャックは崖を飛び降りました。そうです。ジャックは鳥になり優雅に大空を飛ぶことが願いだったのです。今度はトニーの番です。その姿をみて”おれは世界一の大富豪だ”と思い描いていた彼。すぐさま立ち上がり叫びました!「俺は!!・・・・・」そこまで叫んだとき、オオカミがなーーんと体当たりしてきたのです。もちろんトニーはまだ願いを叫んでいません。とっさに、トニーは言ってはいけない言葉を・・・・「 く そ っ!!!!」彼はその願い通り○○になって崖のそこのほうまで転がっていきました。人間、とっさの時でる言葉で人生が変わることもあるものです。気をつけていきたいものです。チャンチャン