テーマ:詩&物語の或る風景(1048)
カテゴリ:連載小説
「100年前も居た 彼女は或る国の少女だった 彼女は”巫女”として ”僕ら”と共に旅をした ”巫女”はクロノロジストを行うとき 唱を詠う ”巫女”の歌声に合わせ、「使徒」はクロノロジストを行う 」 だが・・・ とレイヴィスは言いかける 世亜羅は だが? と問い返す その時に彼は 今までに見せた どの表情よりも冷たい 冷たく 冷徹な嘲笑を浮かべた 「 だが ・・・・・・ 彼女は裏切った 」 「 ・・・・・・」 「闇の軍勢が”僕ら”に刃を向けたとき 彼女は僕らに弓を放った そう 彼女は闇の者に心奪われていた その瞳は狂った女の浅ましさを物語る」 「・・じゃあ・・クロノロジストは行えな・・」 「”巫女”が居ても居なくても 出来ることは出来る だが・・「使徒」の負担は大きい 裏切り者は裏切り者 ”僕ら”は彼女を敵とした けれど 闇の軍勢には到底敵うはずも無かった」 彼は 呟く 「 テパ・・いや、「使徒」は喰われた 巫女も 勝利を喜ぶまもなく奴らに喰われた 僕の目の前でね・・・ 本当にバカな子だよ・・ 」 「ちょっと待て ・・・さっきから”僕ら”・・とか ”僕の目の前”って ・・・ 」 世亜羅が疑問に持つのも無理は無い 彼の年齢は見たところ20代後半だ そしてこの話は100年前の話のはず だが彼はあたかも”その場にいたような”言い方をしている と、言うことは・・・ 「お前は・・・・ エヴァンゲリストのひとり・・? では何故100年たった今も お前はこうして生きて・・・ 」 レイヴィスは肯定するかのように笑う そして 失笑しながらこう言った 「 最期の力で 使徒が厄介な仕事を残していってね 僕が意識を取り戻したとき 光に溢れた空間にひとり佇んでいた てっきり死んだのかと思って 死なんてこんなあっけないものか そう思ったときだった 」 『 レイヴィス 』 「使徒が現れてね 僕にこういうんだよ」 *** 『 レイヴィス ・・お願い、ボクの言葉を聞いて ボクはクロノロジストを行うことが出来なくなってしまった もうじきボクの身体も 跡形も無く消えてしまうだろう ボクの魂も”エターナルロッド(永遠杖)”と共に 闇の世界の奥深くに封印される 』 キミが悪いんじゃない 僕は言った 『 でも・・・ 』 キミがそういうから 僕は疑問を感じた 『ボクは 最期の希望を未来に託した』 *** 「・・・・・・ 最期の希望?」 世亜羅は レイヴィスに問い返す 「そう ・・希望 」 *** 『ボクは最期に ”使徒としての命”を転生させるため 源光石と共に天に送った 闇の者は 使徒の命と身体、両方を喰らい 初めて光と比敵する力を持つから・・』 『 そして 彼女も ”巫女としての命”を転生させるため 源紅石と共に天に送った ・・ 』 ・・!!! リヒト・・巫女はキミを・・! 『良いんだ 彼女を 許してあげて だから レイヴィス・・ 彼女の生まれ変わりの”巫女”と ボクの生まれ変わりの「使徒」を守って ボクの魂とエターナルロッドを救いに来て そして今度こそ その方とクロノロジストを・・・』 夢にまで見た エレヴァスからの開放を 彼女と築き創める ボク達のクロノロジスト(年代記)を ・・・・・・・・ *** 「 そうして使徒は自身の魂をエターナルロッドと共に エレヴァスの奥深くに封印された 僕達7人の エヴァンゲリストに100年もの命と 時間を止まらせて 僕以外のエヴァンの記憶を消して ・・・ね そして生まれ変わりの使徒に エターナルロッドの力の源である源光石「エターナリーストーン」を 継がせるように もう一人の生まれ変わりの巫女に 巫女の”身体の中”に存在する源紅石「ファイアリーストーン」を 探し出せるように 」 レイヴィスは 笑う 「まさか ・・・エターナリーストーンが ”ガラス玉”とまで呼ばれるとは 思ってなかったんだろうケドね ・・・?」 世亜羅は 耳を疑う 今 彼は何を言ったか 彼女は聞こえないふりをした だが 彼は世亜羅に唐突にいう 「そう アレンが 「使徒」 だよ」 ・・・・・・・・・・・・・ 嘘だ 「そして 源紅石が体内に埋まっていると 力が溢れるのをセーブするため 生まれつき ”髪の色”と”眼の色”が 紅い 前の”裏切りの巫女”も 真っ赤な髪に 血のような瞳をもっていたよ 」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 嘘だ 「 最初は 確信が持てなかった 彼女の生まれ変わりが アレンの近くにいるわけがないと思っていた あんなに慕っていた使徒を裏切った偽善者の 生まれ変わりがね でも どうやら僕の見込み違いだったみたいだよ さっき、キミが”100年前の彼女と同じ言葉”を言ったから 僕は確信が持てた 」 ・・・・・・・・・・・・・・・ やめろ 「 ・・・・・・・・・キミも 燃えさかる紅の髪と 血のような眼を 持っている 」 ・・・・・・・・・・・・・・・・いやだ 「 そうか キミが 巫女なんだね? ・・・・・・・・・・ 世亜羅? 」 ・・・・・・・・・ 嘘だ ・・・・ 私が アレンが ・・・ そんなの ・・・ ・・・ 嘘 嘘だろう ? ・・・ ********************************************* 更にややこしく!!(爆) わからない事があったら聞いてください! すみません、文章力がなくて・・・ ********************************************* お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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