テーマ:☆詩を書きましょう☆(8533)
カテゴリ:詩
「鳥籠」
ひとりで生きていきたい 誰にも邪魔されない世界で 君たちに気を使うなんて 僕はもう厭だ 何も音の聞こえない静かな場所で ただひとりで生きられたら どんなにか楽だろう 涙が流れそうになる 怒鳴りたくなる 見捨てたくなる 勝手にしろって云いたくなる 君たちの争いを見てると けれど 僕は 流せない 怒鳴れない 見捨てられない 云えない そんなことをしてはいけないから ココは鳥籠のようだね 本当に狭い空間で 誰よりも深い繋がりの人間達 僕を追い詰める 逃げて逃げて逃げて けれどもう後ろは針のむしろなんだ 一人で生きていきたい ココじゃない何処かにひとりでいたい 鳥籠を破って 大空に羽ばたくだけの翼を持たなければ・・・ そうしないと きっと僕は すぐに壊れてしまうだろう *********** 「冬の靴音」 君に繋がるものなら 何だって構わないのに 君に辿りつけるなら 茨の道さえ乗り越えるのに 冬の始まりは靴音から さらさらと舞う粉雪 木枯らしは冬将軍に変わり 君への道を閉ざしてしまう 君への手掛かりなら この掌に在ると思っていたのに 灰色の空へ舞い上がる 虚空を見上げる天使の肖像 何処を眺めているの? ねぇ教えて 孤独と闇に閉ざされて 君の元へたどり着けそうもないんだ 虚無が広がる偽りの夜景に 美しく彩る 白い輝き 君に繋がるものなら 何だって構わないのに 君に辿りつけるなら 茨の道さえ乗り越えるのに 終わりはいつも突然にくる 冬の靴音と共に こつこつ こつこつと近付いて 君を見失う 僕の前は茨も何もないのに 白い雪に閉ざされて 静かに靴音だけが鳴り響く ********** お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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