～微風に舞う花びらのように～

今日、友人と遊びに行く時、

電車の中での話。



私は立っていました。

そう、あの丸いわっかの手すりにつかまり

お気に入りの歌を聞きながら。



車内はやや混雑していました。

私は窓の外をぼけーっと眺めていました。

ですが、ふと隣に気配と視線を感じたのです。



横を見ると、男の人が立っていました。

にこにこして、何か喋りかけてきます。

とりあえず、私のにこにこしておきましたが、

なぜか、その男の人が握手を求めてきたのです。



（・・・う～む・・）



はっきりいって、知らない人と握手はしたくないので、

またにこにこしながら適当に交わしていたら

足早に私の隣から去っていきました。



まあ、それだけならば

「春だしね～」　とか

「仕方ないっか～」　とか

「別に害はないし～」　で済んだんですけど。



それから数駅過ぎて、

私は少し移動し、電車の出入り口付近にいました。

ちょうど車内も混んできてましたし、

私的に良い場所を獲得できたと喜んでいました。



ええ、外人さんがいらっしゃって♪

凄くかっこよかったから～♪


「目の保養だわ・・・☆」　と、ちらちら見てしまいましたけど。



まあ、そのときです。

隣の車両から人が入ってきたのです。

通路側に向かっていた私も、例外なく見えるのですが・・・。




そう、さっきの男の人です。




その人は、私をちらっと見ると

またニコニコ～っとして去っていきました・・・。



その時、私は外人さんたちに感謝しました。

そして、場所を移動したことに自分を褒めてあげました。



一回だけならまだしも、

二回も知り合いのごとく知らない人に笑いかけられると

とても怖くなるものなのですね・・・。



とりあえず、すぐに去ってくださったのが幸いでした。



まあ・・・春ですからねぇ・・・。


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