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2005年08月10日
テーマ：科学のニュース・話題・本(23)
カテゴリ：読書
史上最大の人工閉鎖生態系での２年間 講談社ブルーバックス（品切れ） 著者： アビゲイル・アリング ／マーク・ネルソン  １・２ヘクタール（東京ドームのグラウンド面積くらい）の建物。 外気からほぼ完全に遮断されており、 熱帯雨林やサバンナ、砂漠、湿原、海（さんご礁）もある。 水や食料、酸素まで自給・リサイクル ８人の男女がこの中で２年間を暮らす。 英国人が２人、ベルギー人１人、残りはアメリカ人。 女性陣は４人。 サリー（英）農業担当 ジェーン、作物・家畜管理 ゲイ、海洋生態系の責任者 リンダ、陸上生態システム 男性陣も４人 レーザー（ベルギー、44歳）技術システム運営 ロイ（医師、69歳） テーバー（医師、27歳） マーク、44歳、宇宙環境適用部門責任者 シミュレートするのは 地球での水や大気の循環 宇宙での滞在・居住 外部から供給されるものは、ガラスの影越しの太陽光と電力 （電気は温水・冷水という形で、熱帯雨林などの気候維持にも使う） 電子メールや双方向テレビなどで、外部との情報のやりとりは確保した。 88 農業用の土地は2000平方メートル。食糧増産は大きなテーマ。 皆がいつも空腹で痩せていく。（９～23キロも痩せる） コーヒーも自給自足。いつ飲むかは大きなテーマ。 197 ヤギ、豚、ニワトリを飼う。豚は頓挫。 268 酒を造ってみる このあたり、ロビンソン・クルーソーみたいだ。 また人間同士の感情の軋轢 食料は鍵つきの冷蔵庫に保存し厳重管理。 恋愛関係になった人もいて興味深い。 94 イチジク、グアバ、ブドウ、ミント、パイナップル サツマイモ、ジャガイモ、バナナ、 小麦、とうもろこし、コメ ピーナツ、ヤギの乳、豆 202 ヤギ、痛み止め（麻薬成分）が好きになり、自ら注射をねだる。 p30 生物的に分解できない成分を含むシャンプーや石鹸は使えない。 水に混じって循環し、自らの体内に入るから 生理用品もリサイクルできないからダメ。 プラスチックの生理用カップを使う p６ 水はわずか２―３週間で 海→水蒸気→雨→飲み水→体内→排泄→再処理→海 と循環してしまう。 トラブルは 建設中に紛れ込んでいたゴキブリの異常繁殖 女性の一人が指をケガ、５時間だけ外に出る（エアロックがある） 酸素濃度の低下（コンクリートが原因だった） 4000メートルの高地と同じ薄い酸素 一日平均2000キロカロリー弱の食事 週60時間の労働。 1991年９月から丸２年。 「バイオスフィア２」※「１」は実際の地球を指す。 第二次実験生活は中断、５年リースでコロンビア大が活用中（1996年現在） 100％民間の金でやった実験。 目次 第１章 冒険への旅立ち 第２章 バイオスフィリアンの一日 第３章 バイオスフィア２の環境 第４章 自ら育てる 第５章 空腹とやりくり 第６章 二人のお医者さん 第７章 原野にて 第８章 テクノスフィア 第９章 動物ものがたり 第10章 三エーカーの"試験管" 第11章 電子ビジネス 第12章 余暇の楽しみかた いろいろ面白い本なのだが、現在は品切れ。 図書館の本で読んだ。 お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
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いやいや、やっぱ興味は尽きないですねー
太陽光・電力・情報ﾌﾘｰって条件は惑星移住の夢ですかね？ 閉鎖系における適正なヒトの数っていう観点で 話をすると寄生獣まで出てくるんでやめときます（笑 (2005年08月15日 06時56分19秒)
＞いやいや、やっぱ興味は尽きないですねー
＞太陽光・電力・情報ﾌﾘｰって条件は惑星移住の夢ですかね？ ↑ 最大の危険はやはり火事だそう。 あと口もきかない関係になってしまった例もあって、人間関係は難しそうです。 ＞閉鎖系における適正なヒトの数っていう観点で ＞話をすると寄生獣まで出てくるんでやめときます（笑 ↑ 食物連鎖ですか？。 今の人間は天敵ってほとんど無いですから、ドカドカ増えますよね。 (2005年08月15日 11時58分26秒) |
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