2006/05/20(土)21:37
スは大根のス
by レイ・ブラッドベリ。
※「ウは宇宙のウ」の原題は「S is for space」
先日閑に任せて、会社でとっている新聞を見ていたら
「アルミの敵『巣』追い出す」という記事を見つけた。
「巣」は鋳物を作るときに、溶けた金属の凝固収縮で金属内部に出来る空洞をさす。
これって「大根に『す』が入る」の「す」ではないか?
「スカスカ」のス。
今までなんとなく「酢が入る」かなあ、と思い込んでいたのだがどうやら違うらしい。
「巣」は「骨粗鬆症」の「鬆(しょう、部首=かみがしら)」に同じ。
「鬆(す)」 大辞林
1) 時期を過ぎた大根・牛蒡(ごぼう)などや、煮すぎた豆腐などの内部にできるすき間や穴。「―の入った大根」「―が立つ」
2) 鋳物の内部にできた空洞部分。鋳型に流し込んだ金属が冷却・凝固する際、空気が内部に閉じ込められて生ずる。
※2の後段の説明はちょっと不十分だろう
大根に「す」が入る原因
1)収穫が遅れるとすが入る。
2)生育初期に干ばつに遭うとすが入る。
3)気温の高いとき干すとすが入る。
4)葉っぱをつけたままにしておくと、葉が養分を吸って巣が入る
ところで鋳物から「巣」を追い出す方法。
わざと作った「シッポ」部分(押し湯)に「巣」を集中させて
最後に叩き折ると良いらしい。
※押し湯は金属が収縮する分を補うため、注ぎ足す箇所
これって会社の不満分子を一部門に集めておいて
一気にそこを別会社化する?みたいな‥‥
※物理現象一般を安易に社会に当てはめてはいけない。
話を元に戻すと「シッポ」部分が最後まで高温を保つようにするのがコツで
記事に出ていた田島軽金属(埼玉県)では電磁誘導でシッポを加熱している。
※IHジャーと同じ、と思う。
電磁誘導=electromagnetic induction
IH=Induction Heating
自分のブログ内のカテゴリに「勉強(語学以外)」を作成。
※「英単語」を潰した。
年表やら古文・漢文・微積分(←私の敵「3B」)やらあれこれ、
ちょっと小難しい話を書いていこうと思う。
余談1
スカスカ、私の子供時代、「くじ」の外れを「スカ」と言っていた。
これは多分「カス」の逆さ読みなのだろう。
余談2
買おうか買うまいか、ちょっと迷っていた本2冊を本棚の奥底で発見。
「神仏習合」と「翻訳語成立事情」(ともに岩波新書)。
嬉しいような悲しいような。
最近、脳味噌に「す」が入ってきた。