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2008年08月10日
カテゴリ：読書
山田正紀、徳間書店 (1996/06) Tokuma novels―五感推理シリーズ エロ本みたいな題名で損をしているが、れっきとした本格推理小説。 誘拐事件に名簿業者に多重人格障害。 さらりと書いているけれど、トリック盛りだくさん。 伏線が丁寧すぎるので犯人はすぐ分かる。 だが「ジャムの蓋」が伏線になっているとは！。 また「スルピリド」という薬の話なんて、医学マニアの毛がある私も知らなかった。 ※胎児の消失、の話も実は最近知った。 船と川にかかる鉄道高架の関係なんて実にマニアック。 全方位の知識また知識。 文章も凝っているし、 やっぱり山田正紀って凄いなあ、と感心する。  文庫収録時には「女囮捜査官<３>聴覚 」に改題。 まあ多少エロイ記述はあるのだが、本当に題名で損をしている。 お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
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