2009/01/27(火)15:01
ラットマン
道尾秀介、光文社
タイトルと表紙の写真から、遺伝子操作の変てこ系作品?
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と思ったら、意外にも端正な推理小説だった。
2009年のこのミスで10位。
うん、なるほどという伏線。
主人公は1975年生まれで素人バンドのギタリスト。
20数年前の姉の死にまつわる謎と、
現代の事件=妊娠中の恋人が貸しスタジオの倉庫で死亡する。
おーっという大トリックじゃないけれど、
これはこれでOK。
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ラットマンは、心理学で出てくる図形。
上列だけを見ていると右端は人の顔に見えるが
下列だけを見ると右端はネズミに見える。
たとえば同じ「0」でも、
7→8→9→0と出てくると「ゼロ」
L→M→N→0と出てくると「オー」に見える。
先入感のなせる業。
読了するとなるほど。
おまけ:エアロスミスの「Toys In The Attic」
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