最後の桜。
4月8日。ダンナ氏が動物園に連れて行ってくれました。前日の夜は大嵐で、スゴイ雨風でしたが朝になったら雨足も弱まって、なんとか動物園にいけるようになり。普段服装にはあんまり気を使わない私たちですが各々、自分の持っている一番のお気に入りの服を着て動物園に行きました。動物園は貸し切り!!(当然ですよね雨の平日なんで^^;)ゆっくり回ることができました。ダンナ氏は動物にすっごく好かれる性質で、いつも触れ合いコーナーでは小動物に囲まれてしまうんですがこの日はいつも寄ってこないゾウやキリンなんかの大きな動物まで!きっと、うちのチビちゃんはダンナ氏の遺伝子を色濃く受け継いでいるんでしょうねー。前日の嵐で桜はすっかり散っていたんですが最後の最後、残りの花びらが絶えることなく雨と一緒にひらひらと落ちてきて花びらだらけになりながら動物を見て回りました。その日の午後チビちゃんを空に還しました。赤ちゃんが生まれたら、動物園に連れていくことがダンナ氏の夢だったそうです。 4月4日の朝から人工的に陣痛をつけて、その日の夕方にチビちゃんは生まれました。小さい小さい赤ちゃんです。ダンナ氏がチビちゃんの入る箱を作りましたが、異常なほどに巧くできてしまい本職か、と先生に言われてしまうほどの出来でした。寝かせたらぴったりでしたが、本当に小さかった。それから、男の子だったみたいです^^何となく女の子かなと思っていたので少しびっくりしました。目が大きくて、両親ともに短足なのにすらっとした長い足。入院の前の日に見た夢に目がくりっと大きくて、髪の毛がフサフサの可愛い赤ちゃんがお座りして私をずっと見上げているという夢をみました。もしかしたらあれがチビちゃんだったのかも。きっと、大きくなった自分を最後に見せてくれたんだと思います。前々から、もしかしたら、と思っていました。でも、怖くて病院に行けなかった。13週、14週、15週。一日過ぎるごとに心音が聞こえないことに焦り、毎日時間を見つけては赤ちゃんが返事をしてくれるのを待ちました。金曜日になるたびに「あなたの赤ちゃんはこれくらいの大きさです」というクリニックで配布している資料を見て自分の赤ちゃんの大きさを考えていました。きっと、次に健診行ったら「赤ちゃんは元気だよ。あんたは太り過ぎだから心音が取りにくいんだよ。そんなことより体重の心配したら?」って言ってくれればいいと心から思いました。16週になった頃に、確信に変わっていきました。健診の日。ダンナ氏にも仕事を休んで一緒に来てもらいました。選りに選った母子手帳ケース。あれをあけて母子手帳を出すしぐさは、私にとっては幸せの象徴でした。今まで何百回と見てきたそのしぐさですが、いつも羨ましかった。ケースを開けた時にカード類が落ちないか、とか使い勝手をすっごく考えて、さらに開けた時に毎回嬉しくなるように自分の好きな黄色であるように。だから母子手帳をもらってケースに入れたときには嬉しくて毎日、一日に何度も開け閉めして、母子手帳も何十回も読みました。そこらのスーパーに行く時にも持ち歩きました。初めての本番が、まさか最後になるとはその時には夢にも思いませんでしたが窓口に母子手帳を出すとき、次はあるのかな、と思ったのを覚えています。「残念だけど、どれだけ見てもやっぱり赤ちゃんの心臓が動いてないね。」と言われた時は、どうしようもなくたまらない悲しい言葉でしたが本当に一生懸命エコーで診てくれた先生にも感謝したし、疑いや責めの毎日から解放されると思って、少し楽になった気がしました。前読んだ本に生まれてくる赤ちゃんは自分で両親を選んでくると書いてありました。その時に神様が「その両親のところだと、これくらいしか一緒にいられないよ。それでもいいの?」と聞くそうです。「それでもいいよ」と答えた子が、お母さんの中に生まれてくると書いてありました。こんなにも残念な思いを今までの人生でしたことはなかったですがもしそうであるならば、彼が私達のところに生まれてきたことで、私たちは5か月最高にハッピーでした。誕生死、という言葉があります。日本語で書けば「死産」「流産」ですが英語では「still birth」と言うそうです。それが「誕生死」。赤ちゃんは死んで出てきたのではなく、お母さんの中に生まれてくる。人生が短いことは無意味ではなく、家族として生きてきた時間は尊いものであるということ。そういう意味なのだそうです。今まで学校に行った時には例外なく必ずその「still birth」の話をしてきました。自分たちは意味があって、理由あって生まれてきて、そして死に向かって生きること。かけがえのないたった一人の自分を大切にして、自分の目の前にいる人を同じように大切に。そして自分の生きる意味を見つけて、人生がより良い道のりになるように。今、もしかしたら自分の人生で一番このことを考えなきゃいけない時期に来たのかも。長い休みをもらって明日から仕事に復帰します。正直、こんなことの後には残酷な気がする職場ですが(^^;この休みの間、なんでこの職業を選んでしまったんだろうと思ったこともありましたがそれを知った上でチビちゃんは私たちを選んでくれたはず。後ろ向きになる日も、悲しくなることもまだあるかもしれませんができる範囲で頑張っていこうと思います^^そして、ダイエットですね(笑)いつかチビちゃんに会った時に「やっぱり太ってるね」って言われないように(笑)この日記も消すか迷いましたがチビちゃんと私の大切な記録(変な話ばかりですけど)なのでそのままにしていこうと思います。また、機会があれば。ここに書こうかと思います。ブログは一時mixiと、こちら(やってないようでやっています・笑)に移ります。もしよかったらどちらも遊びに来てくださいね^^最後に。懸賞の話ですが・・・。あれは、本当かも知れません。まだ妊娠が解っていないころから院内のお年玉抽選会で2等を当て、先月くじで図書券を当て、そして。たぶん、チビちゃんが元気だったころチビちゃんと買いに行ったグリーンジャンボ。ダンナ氏と、チビちゃんを空に送った後、思い出して交換しに行ったのですが3000円当たっていました。(私にとっては初の快挙です)彼は、本当に最後までやってくれたという感じでした。その3千円は大切にしまってあります。