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投資の余白に。。。

投資の余白に。。。

May 20, 2005
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母の弟にあたる3人の叔父は、同じ親の子どもとは思えないほど性格が異なって見える。

長男にあたる農林省出身の叔父は、場の空気を読んだり他の人の希望を汲んで采配をふるうのがうまい。何かを言い出して実現する行動力はピカイチに見える。サラリーマン出でこれほど行動力のある人はあまり例がない。

やはり長男だという責任感がそういう性格を作ったのだろう。

次男は中学の理科教師だった。ずっと故郷にとどまったせいか素朴でお人好しなところがある。労働組合の活動家タイプとは全く異なるが、言動の端々からは戦後民主主義の最良部分を体現したものであった日教組運動の影響が感じられる。

退職後もユネスコに参加したり、僧侶の資格をとったりしていておもしろい。童心さと戦後的教養が奇妙に融合したキャラクター。超俗さを保つことができる教師出身者の中には、ときどきこの叔父と似た感じの人がいる。

三男は元祖オタッキーと言うべきか。生涯独身を貫き、私有財産のほとんどをカメラとクラシック音楽のCDにつぎ込んでいる。

低学歴者ほど優遇されるポルポトのカンボジアのような労使協調の電機会社で、大卒の彼は肩身の狭い思いをしたようだ。それがある種の現実逃避でオタクの道を歩ませた原因のひとつなのだろうか。

しかし話をしていて感じるおもしろさは、性格や人生経験もさることながら、読書量によって決まると感じる。唐沢俊一ではないが、トリビアな知識が話題の広がりと深みにつながるような気がする。

百科事典を買ってもらったのが嬉しくて「あ」から順に読み始めたことがあったが、してみると、ああいう酔狂な「読書」もムダではなかったのかもしれない。

じゅうぶんな年金をもらいそれなりに充実した「リタイア後」を送っている彼らは、叔母夫婦ほどではないが「勝ち組」の最底辺ランクくらいに位置しているのはたしかだろう。

しかしこの「勝ち組」の物語には「運」が大きく作用していると思う。もし上3人が男で下3人が女だったら、男二人は南方で戦死していたにちがいない。先の大戦では、岩手の部隊は、その頑強でマジメな性格が災いして最も危険な前線に投入されたからである。

インドネシアのビアク島に投入された陸軍第222歩兵連隊は岩手・青森県人によって構成されており、生還率はなんと4%だった。

大戦時に招集される年齢ではなかったこと、コンドラチェフサイクルの上昇期に人生のほとんどが重なったこと、リタイアとデフレのタイミングが一致したことなどは、そうした「運」の最たるものだ。

もちろん、「運」を用いた人も、用いなかった人もいる。叔父たちは運を用いたし、70代になってもさらに用いようとしている。

終戦直後のような預金封鎖とハイパーインフレについて心配し関心があるのには驚いた。ハイパーインフレの諸条件について講義してあげようと思ったが、せっかくのビールがまずくなるといけないのでやめた。

いつかメールで講義することにしよう。





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最終更新日  February 6, 2010 02:02:04 AM
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