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カテゴリ:折々のバカ
呉智英の「バカにつける薬」は痛快な本だが、その中に「折々のバカ」という一章があった(はず)。
ああいうことを書いてみたいと長年、思っていた。ある程度ネタがたまってから書こうと思っていたが、忘れてしまうといけないので(笑)折に触れ書いておくことにした。 子どものころから、自分はどこかおかしいのではないかと思っていた。なぜなら、ふつうに話をしているつもりなのに、相手にまったく話が通じないことがよくあったからだ。 自分は変わっているのではないか、特殊なのではないかと恐れて、内向的な性格になってしまったほどだ(笑) しかし、あるときそれは自分に責任があるのではなく、相手がバカだったからだということに気がついてしまったのである。「バカにつける薬」のような本を読んで、ますます自信を深めた。 季節はずれの大雪が降った数日前、タクシーに乗ったときの会話。 「冬は運転が大変でしょう。札幌は住みいい街だけど、雪の量が半分で、冬の長さが半分ならいいのにね」とぼく。「いやあお客さん、雪が降るから季節のメリハリがあっていいんですよ」と運転手。 またか、と思う。冬にタクシーに乗るたび、こういう会話をするのだが、素直に「ほんとそうですね」という返事が返ってきたことは一度もない。 ぼくが問題にしているのは雪の量と冬の長さであり、雪が降らない方がいいと主張しているわけでない。 しかし全員が、「雪がない方がいい」と主張していると取り違えて、「雪がある方がいい」と反論してくるのである。 論点というか概念をきちんと識別し分別できないのだ。 イソップ童話の「すっぱいぶどう」を思い出す。ちょうど、あれの逆の心理に陥っているように思う。 雪の多い地域で生きていかなくてはならない彼らは、雪の多さに不満を持つと自分がみじめになる。だから雪の多さを素晴らしいことと合理化していくのではないか。 自分にウソをついているうちに本心からそう思っているというふうになってしまうというのもあるだろう。 アンクル・トムの奴隷根性と同じだ。 タクシー・ドライバーというのは、比較的、自由で自立した考え方の持ち主が多いが、タクシー・ドライバーにおいてさえこうなのだから、ほかは推して知るべしだろう。 部分的批判を全面的な否定と受け取るのが、日本人一般の特徴のような気もする。 株で儲けた話をすると必ず「不労所得はあぶく銭だから悪で害」、買い物はクレジットカードでするべきと言うと必ず「使いすぎるから買い物は現金がいちばん」と反論してくる人がいる。 これも論点のすりかえだ。 さてこれからどんなバカが現れるか、楽しみだ。 わたしを直接知る人は、ここにそのバカぶりを書かれないよう、言動に気をつけるがよい(笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
April 4, 2006 10:09:25 AM
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