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カテゴリ:クラシック音楽
すばらしい音楽だった。41歳の若さで夭逝したこの作曲家がもっと長生きしていたら、「大作曲家」と呼ばれたのではないだろうか。
早坂文雄の弦楽四重奏曲が演奏されるというので行ってきた。 早坂文雄は1914年に生まれ1955年に没した作曲家。ウィキペディアに詳しい。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A9%E5%9D%82%E6%96%87%E9%9B%84 彼の唯一の弦楽四重奏曲(1950年)は3楽章からなり、それぞれに閃きと練達の作曲技法が感じられる。第2楽章はラヴェルの弦楽四重奏曲の影響か、ピチカートのみで演奏されるが、そこに模倣は全くなく、完全に独創的。 この作曲家が「自分自身の音楽語法」に到達していることがわかる作品で、数多くの映画音楽を作曲した彼らしく、視覚的な想像力を誘う部分もあり、初めて聴いたのに全く飽きることがなかった。 この珍しくも貴重な作品を演奏したのは札響メンバーからなるノンノン・マリア弦楽四重奏団。初めて聴いたが、これまでの地元の団体としてはピカイチで、思い切りよく雄弁な表現と緻密なアンサンブルの両立した、なかなか優れた演奏を聴かせていた。 珍しい作品、たぶん死ぬまでに二度と生演奏で聴く機会などないだろうから、とりあえず聴いておこうと出かけたが曲・演奏共に思わぬ拾いものだった。 早坂作品の前後にヤナーチェクとスメタナの弦楽四重奏曲という構成だったが、早坂作品がこれら名曲に全く位負けしていないのに驚いた。 札幌にもいい音楽家は増えた。しかし室内楽と声楽は世界レベルとの差が大きく、正直言って楽しめる機会は乏しかった。こういう楽団が出てくるのだから、長生きはするものだ(笑) この団体は今後必ず聴きに行こうと思う。
最終更新日
December 20, 2006 01:42:56 AM
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