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投資の余白に。。。

投資の余白に。。。

September 9, 2007
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モーツァルトの楽器、それはピアノである。

モーツァルトは作曲家としてより以上に、ピアニストとしての声価が高かった。彼が最新作を自らの演奏で発表するコンサートは、当時のウィーンを代表する名物のひとつだった。

「ピアノ協奏曲」では、作曲家モーツァルトと演奏家モーツァルトがせめぎあっている。というのは、ピアニストとしての腕前を披露する名人芸に重点を置けば音楽は空虚になり、内容第一でいけば協奏曲としては地味になってしまう。どちらにころんでも失敗である。

「協奏曲」はイタリア語の「コンチェルト」の訳語だが、この言葉はもともと「小競り合い」という意味。ソロとオーケストラだけでなく、作曲家と演奏家という対立する性格が「競り合う」モーツァルトのピアノ協奏曲は、二重の意味で協奏曲になっていると言っていいかもしれない。

「ピアノ協奏曲第25番」は、27曲あるモーツァルトのピアノ協奏曲中、最も壮麗な作品で、フランス国家「ラ・マルセイエーズ」によく似たテーマの第一楽章は堂々とした風格がある。

一方、第三楽章はきわめてチャーミング。中ほどで唐突に出てくるフレーズはモーツァルトの音楽の中でもとびきり美しく、メロディになる以前のモチーフを集めたようなフレーズは、舞踏会で一瞬、目の前に現れた清楚な貴婦人のように鮮烈な印象を残す。

その美しさに気づいた時にはもう姿はなく、そして二度と現れない。

「ピアノ協奏曲第13番」はこの「25番」を予告するような作品で、同じハ長調で書かれている。

これらの作品は、やはり同じハ長調の「ジュピター交響曲」を暗示している。

※この2曲のカップリングではワルシャワ室内管弦楽団をバックに岡田佳子が演奏したCD(ポニーキャニオン盤)がいい。内田光子だけでなく、神谷郁代など、日本人女性ピアニストには優れたモーツァルト演奏家が多い。





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最終更新日  September 10, 2007 02:31:21 AM
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