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カテゴリ:クラシック音楽
この9月は同じホールで日本のオーケストラを次々と聴くチャンスに恵まれた。日本フィル、札幌交響楽団、そしてこの東京都交響楽団。
都響を聴くのはかれこれ30年ぶり。岩城宏之がウィーン・フィル定期を指揮することになった直前の演奏会で、ストラヴィンスキーのバレエ音楽三部作を聴いて以来。 あのときは、迫力はあるが何と音の汚いオーケストラだろうと思った。演奏も雑で感心しなかったが、それは指揮者のせいかオーケストラのせいかわからなかった。 都響といえば若杉弘、ベルティーニ、インバルとのマーラー。フルネとのフランス音楽。特にインバルのような大指揮者との濃密な関係は「さすが東京のオーケストラ」と羨望を感じないでもなかった。 休日昼間の札幌公演は、当日でもC席に残席がある不人気ぶり。ただ、都響メンバーによる東京メトロポリタンブラスクインテットの影響か、吹奏楽をやっているとおぼしき若い人の目立つ客席だった。 前半はモーツァルトの歌劇「ドン・ジョバンニ」序曲とブラームスのバイオリン協奏曲で独奏は竹澤恭子。 モーツァルトの序曲は指揮の小泉和裕の切れ味のよさが出た快演。一方、神尾真由子、ヴァデム・レーピン、と今年3回も聴く羽目になったブラームスは、オーケストラの痩せた響きが興醒め。ソロの奮闘ばかりが目立ち、奮闘しすぎでやや力みと堅さの感じられる演奏になったのが残念。 後半はフランスもの。ビゼーの「アルルの女」第二組曲とラベルの「ボレロ」。 このオーケストラにはオーボエやファゴットなどにスタープレーヤーが散見される。こうしたスタープレーヤーの名人芸を楽しむには絶好の選曲。ただ、こうしたスタープレーヤーとそうでもないプレーヤーとの差もまた歴然としてしまったのも事実。 30年前に比べて、音はきれいになったものの、迫力がなくなりこぢんまりとした演奏に聞こえたが、これは特に弦楽器に女性奏者が増えたせいかもしれない。 都響は「インバルのオーケストラ」というイメージが定着しつつある。ぜひ一度インバルの指揮した定期で大曲を聴いてみたいし、オーケストラは指揮者の楽器なのだから、それまでは短絡的な評価を避けることにしたい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
October 11, 2009 06:17:58 PM
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