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音楽家にはオーディオに凝る人とまったく関心のない人がいる。指揮者のエリアフ・インバルは超のつくマニアとして知られているが、楽器別に観察すると、オーディオ・マニアはバイオリニストに比較的多いような気がする。
その理由はわかる気がする。人間の声の次に難しいのがバイオリンの音の録音・再生だと思う。楽器や奏者により微妙に音色が変わる。人間の声のように多彩な音色を持っていて、奏者のちょっとした気分や好不調がすぐ音に表れる楽器はほかにない。 しかもたくさんの名手が100年前からたくさんの録音を遺している。SPからの復刻とか、録音条件のよくない、しかし名演奏とされる録音がいちばん多いのがバイオリンでもある。 わたしのメインシステムに大きな不満はないが、音量を上げたとき、3点ドの前後のバイオリンの音が金属的になることがあるのと、チェロの第4線と第3線の間の音が過剰に響くことがあるのが気になり、何とかしたいと思っていた。 松本の蕎麦倶楽部の佐々木さんに相談すると、マッキントッシュかオーラの管球プリアンプを使うといいとのこと。 しかしマッキントッシュは大きすぎるし、オーラはもう何年も前になくなっているので、中古が市場に出てくるのを何年も気長に待つしかない。その間、無策というのも芸がない。 こう考え、手はじめに、ちょうどオークションに出ている中から最もコストパフォーマンスのよさそうなプリアンプを試すべく買ったのが、フランスのATOLLのプリアンプPR200。定価ベースで14~5万のクラスだろうか。MINTコンディションのものを37500円で買った。 正直なところ、劇的な変化はなかった。前述の問題点は、改善はされたがぎりぎり気にならなくなったという程度。初めて聴くCDなら、プリを通しても通さなくてもほとんど聞き分けることはできないと思う。 しかし、20年、30年と聞き込んできたものははっきりとちがいがわかる。たとえば、協奏曲ではソリストの音がしっかりと前に出てくる。フルートなどのアタックは柔らかくなる。全体に中低音がしっかり出てくるようになった。美しい音というよりも現実感があるというか、いままで2階席で聞いていたのが、1階席の後方で聞いているかのようにステージに近づく感じがする。 こんな安物のプリでこれだけ改善されるなら上級機や管球プリではどうだろうと期待がふくらむ。 このシステムはサブに格下げして、MISICAL FIDELITYのプリとパワーをメインに導入してはどうかとか思案している。 いずれにしても、どれもこれももう製造されていないので、状態のよい中古に出会う幸運を待つしかない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
January 17, 2010 04:59:31 PM
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