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カテゴリ:読書日記
WIKIPEDIAから
~日本アート・シアター・ギルドは、1961年から1980年代にかけて活動した日本の映画会社。ATGの略称で示されることも多い。 他の映画会社とは一線を画す非商業主義的な芸術作品を製作・配給し、日本の映画史に多大な影響を与えた。また、後期には若手監督を積極的に採用し、後の日本映画界を担う人物を育成した。 また、ATGは公開作品ごとに映画雑誌『アートシアター』を発行した。本誌は映画の完全シナリオと映画評論などから構成され、上映館のみで販売された。 その昔、映画は観るものではなく読むものだった。現代音楽も聴くものではなく読むものであることが多かったが、音楽は読んでもあまり想像できないのに対し、映画はかなり想像できたので、タイトルとあらすじや紹介文、批評から映画の質を想像して作品との出会いのときを楽しみに待ったものだった。 待てなければ東京まで行って観たりした人も多かったし、自主上映を組織した人もいた。そういう映画の中にはATGのものが多かった。 思いかえせば、初めて母と一緒に観た映画は、高校の文化祭で、革マル派のサークルが主催したエイゼンシュテインの「戦艦ポチョムキン」だったりした。 ATG映画の話を聞かなくなったと思ってこの本を手にとってみると1991年の発行とある。紹介されている作品は1989年の「砂の上のロビンソン」(すずきじゅんいち)まで。このあと、1992年の「?東奇譚」(新藤兼人)でその活動を停止することになるが、この本では創設された1962年から89年まで配給・制作した172の作品が紹介され、巻末に佐藤忠男による「ATG30年の歩み」が収められている。 ATG映画には多大な関心を払ってきたつもりだが、172本のうち30本程度しか観ていないことに気づかされた。DVD化されていない作品も多い。映画を窓として、あるいは映画そのものから教養や文化を学ぶ風潮は急速に失われてきている。したがって、ATG映画を映画館で観るのはきわめて限られた機会になるだろうと思う。昔のように、映画を観るかわりに読むはめになりそうだ。 しかしそれはあまりにも惜しい。映画には時代が刻まれているが、ATG映画にはそれがひときわ濃厚だからだ。 ATG映画をすべて観るのを目標の一つにするのも一興かもしれない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
March 1, 2012 08:08:39 AM
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