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カテゴリ:旅
新書サイズの小さなガイドブックで知り、初めて雨竜沼湿原に行ったのは1986年のこと。ドライブついでの気楽な散歩と思っていたら本格的な登山で、登山靴ではなかったのでひどく難儀した(特に下山時)。それでも、猫を連れて訪れた湿原は別天地で、訪れる人もなく静かで怖くなるほどの美しさだった。
地元の人と、南暑寒別岳に登る登山者にしか知られていなかったこの湿原が脚光を浴びるようになったのは、「北海道夏山ガイド」シリーズ(北海道新聞社刊)の刊行(1990年)からだ。バブル期のレジャー・ブーム、アウトドア・ブームもあってツァーが企画されるようになり、一車線のダートも舗装されたり拡充されたりした。 湿原入り口までは国道から20キロ、40分ほど。まだクルマがすれ違えないほどの狭いダートは残っていて秘境感は完全にはなくなっていない。 この27年に訪れたのは10回ほど、3年に一度くらいの割合。近年の特徴は花の咲く時期が遅くなってきていること、乾燥化がすすみ笹が湿原を浸食してきていること、ヒグマの気配のまったくないところだったのにヒグマが出没するようになったことだろうか。 遊歩道のすぐそばが掘り返されている。去年と思われる。ヒグマは何を食べたのだろうか? 遊歩道の両側が踏み荒らされている。例年の開花時期(7月はじめ)に観光客がおしかけたのだろう。残雪が多く遊歩道が歩きにくかったにちがいない。ふつう、時計回りに歩くのですれ違うことはないが、東京からのツァー旅行者は、登山者であってもお花畑に平気で入り込む。ここまで荒れると回復には5年以上かかる。 ヒオウギアヤメは元気がなく群落を見ることはできなかったが、エゾカンゾウはまとまった群落が湿原の奥の方で見られた。 乾燥化で池塘の干上がりが心配されたが、大小数百の池塘は健在。時間により色を変え、雲を映して美しい。ここのワタスゲは背が高く、ちょうど盛りだった。 2枚目は絶滅危惧種とされているクロバナハンショウヅル。 ハクサンチドリ、ショウジョウバカマ、エゾノツケソウなど春の花も目立っていた。雪どけの遅い年は、春から秋の花が一斉に咲くことがあるが、今年はややその傾向がある。イヌゴマという8月の花とこれらの花が同時に咲いているのは珍しい。 リンドウもかなり大きな蕾になってきていた。お盆あけには咲くと思うので、リンドウめあてにもう一度訪れてみるのもいいかもしれない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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