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カテゴリ:映画
もちろんドキュメンタリーではないが、劇映画というとちょっとちがう気がする。傑作とは思わないが、他に類例のない作品であり、こんな世界もありうるのか、と驚かされた一本。
話は単純。事故でクルマから放り出された幼女を老人が拾って育てる。幼女は成長し高校生に。都会から来た男が住みつき農業を始めるが、うまくいかない。 タイトルと冒頭のシーンから、現代人の農村回帰を描いた映画かと思ったが、そうではない。近所の老婆が作る人形が人間のように動いたりとファンタジーの様相を呈するかと思えば、高校を出て都会に就職した彼女の同棲生活が描かれたりする。 3時間近い作品だが、監督の意図を読み取ろうとするうちに退屈せずに時間がすぎてゆく。ラストは、この物語の舞台である祖谷を空撮した映像で終わるが、人間の営みがこの狭い小さな土地の中での一瞬のことにすぎないことを悟らせてくれる。 この映像があったから、この映画は心に残る作品になった。 自分が生活し、あれこれ動きまわっているところも、空撮してみたらほんとうに狭い世界のことなのだろう。 つまり人間は虫のように生きている。大事なのはときどき鳥瞰してみることだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
December 6, 2014 02:00:51 PM
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