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カテゴリ:クラシック音楽
2010年から毎年開かれているリサイタルの6回目。タイミングが合わずこの人のソロを聴くのは数年ぶり。
結論から書くと、後半に演奏されたショパンの「24の前奏曲」は優れた演奏。内向性と外向性のバランスがよく、ニュアンスも豊か。とはいえ繊細すぎず、細部への耽溺もない。各曲の性格を見事に描きわけつつ、全体としての統一感が保たれた演奏には、演奏者のこの作曲家への愛情と適性の両方を感じた。 前半の2曲、バッハ「フランス組曲第6番」とモーツァルト「ピアノ・ソナタ第8番」には疑問を感じた。特に後者。端的に言って、音量が大きすぎるのだ。 大ホールならこの音量でいいのかもしれないが、収容人数200人ほどの、しかもよく響くホール(ザ・ルーテルホール)ではうるさく感じてしまう。 演奏それ自体は、モーツァルトの短調のシンフォニー、たとえば「交響曲第25番」のようなパッションを感じさせるもので、決して悪くはない。しかし、このホールではあと二段階くらい音量を控えてもよかったくらいだ。 ピアノでバッハを弾く。そのこと自体が現在ではチャレンジであり、見識というか音楽観が問われる。音楽観の提出が問われると言いかえてもいい。 しかしこの日の演奏は、独自の音楽観の提出を感じさせるものではなかった。 アンコールは前奏曲集から「雨だれ」。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
November 14, 2015 07:55:13 PM
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