投資の余白に。。。

April 12, 2016
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カテゴリ:折々のバカ
かつてこの連載でこう書いた。

「たいていの日本人は20代のどこかで人間的成長を放棄する。成長を放棄して20年から30年たつと、治らないバカ、つまり完成したバカになる。早ければ40歳、遅くても60歳にはめでたくバカになる」

最近、老人ホームを集中して訪問する機会があった。積雪期だけ駐車場を貸してもらっている老婆が老人ホームに入りたいというので後学のためと考え案内を引き受けたからだ。

老人と知り合うと、その周辺の老人とも知り合うことになる。ほとんどは夫をなくした80歳以上の女性で、90代の人もいる。

それぞれ抱えている持病は一つではないようだが、自立して生活できているのだから大したものだ。

親しくなってくると同時に共通の現象に気がついた。

行くとたいていテレビがつけっ放し。韓国人や中国人とも共通する日本的習慣だ。話題はというと病気か死んだ夫の自慢もしくは悪口、子どもや孫の自慢もしくは悪口の順だ。

その次にくるのが時事的な話題。

ちょうど北朝鮮のミサイルが騒がれている時期だったので、「北朝鮮は悪い国」という意見のオンパレード。

そこでちょっといたずら心が出て、「北朝鮮はすばらしい国」と反論してみることにした。

すばらしい国というのはもちろん比較の問題で、挑発的なジョークである。中国大陸で民間人を2000万人殺した日本や、ヴェトナムをはじめ全世界で2000万人殺したアメリカに比べれば「外国を侵略したことがない、すばらしい国」というだけの話。

人類全体を10回殺してまだ余る核兵器を持っている国が「核開発疑惑」などと騒ぐのも笑止千万だ。

さすが老人である。短期記憶力の劣化はすさまじい。わたしがこう持論を述べると100%同意する。おまけに、例外なく他の人にそのままわたしの持論を展開するではないか。年寄りは頑固だとうイメージは吹き飛ばされた。なんと柔軟な人々か。

数日して家へ行く。そうするとまったく同じことが繰り返される。要するに自分の意見というものがないので、マスコミや他人の意見がすぐ自分の意見にすりかわるのである。

老人たちは短期記憶力の劣化のせいで洗脳されることがない。支配階級がマスコミを使って流す悪宣伝も彼ら彼女らのアタマには定着しないのだ。

ひるがえって短期記憶力の劣化のない日本人はどうか。

善良な人間ほど正義漢になりたがる。だったら全財産を寄付するとか、北朝鮮に潜入して反政府ゲリラでも敢行すればいいものを、ブルジョワ・ジャーナリズムの喧伝に同調するだけで自分が正義の側に身を置いていると錯覚し満足する姿は醜悪そのものだ。

もちろん商業ジャーナリズムがすべて虚偽の報道を行っていると言いたいのではない。だが巨万人民が参加したデモがまったくニュースにならないように、取捨選択の時点ですでにフィルターとバイアスがかかっているのがジャーナリズムの常だし、近くはイラク戦争、少し前だと国鉄問題のように、あとで振り返ってみるとまったくウソだったケースも少なくない。

アメリカやフランスやイギリスが中東で行っている、行ってきたことを不問にしてISを批判する人間。ISとクルド労働者党のテロを同一視する人間。ISがイスラエルやアメリカの対シリア政策=パレスチナ人民皆殺し政策から直接・間接に生まれたものであることを理解できない人間。

何よりも、北朝鮮が歴史的に一度も外国を侵略したことがない「すばらしい国」であることに異論をとなえる人間。

こいつらはみな立派なバカである。自分のアタマで考えることを放棄した人形であって人間とはいえない。

こうした、短期記憶障害が始まっている認知症初期の老人とは比較にならないほどのとてつもないバカが、きょうも紙と電波とインターネットで量産されていく。






最終更新日  April 12, 2016 09:06:04 PM
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