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『日曜洋ゲ劇場』(解説:ボド川長治)
「ハイ、みなさんこんばんは。今回は、K2。いよいよですねー! これはね、プレイ人数1~5人、所要時間60分、 ポーランドのメーカーの作品でね、作者はアダム・カウージャという人。 この人はね、登山もするんですよー。すごいですねー。 それでね、実際のK2というのは、世界で2番目に高い山なのね。 だけど、登るのは世界で一番難しいのね。 4人に1人は命を落とすという話もあるんですよ。怖いねー! そんな危険な山を、今からルールを読み込むという なんの準備もできていないズブの素人チームが 登ろうっていうんだから、さあ大変! 危険ですねー、きついですねー、怖いですねー、 K2ならぬ3Kですねー ・・・それではどうぞ」 と、いうわけで、みなさんようこそおこしくださいました。 あ、待って、K2だけに寒いからって帰らないで。 雪山といえば、 映画では当時まさしくキャリアの崖っぷちから生還した シルベスタ・スタローンの「クリフハンガー」が 世代的にピンポイントなんですが、 他にもイーストウッドの「アイガーサンクション」 古くは「八甲田山」「氷壁」 最近だと「フローズン」「岳」などなど、 佳作良作が数多く作られています。 クリフハンガー以外はまったくの未見ですが、偉そうに並べてみました。 「氷壁」は小説が素晴らしかったんですが、 そっちに方面に話題を進めると遭難しそうなのでちょっと置いといて、 僕が見た数少ない映画の中では「バーティカル・リミット」の雰囲気が 今回のK2に近いものがあります。コレは観ました。指が痛かったです。 どちらも「環境に適応できるかどうか」がポイントになってます。 そんな雰囲気抜群の「K2」を、 ドイツ年間エキスパートゲーム賞(KDJ)の発表を翌々日に控え、 一度やってみたいなーと、 うちの姐さんのコンディションがいいのを見計らって 「どう?」 と訊いてみたところ、あっさりOK。よし! ![]() 素晴らしいコンポーネント! 今回は難易度の低い夏山に挑みます。 天候タイルももちろん夏。 ルールの詳細は他の優秀なサイトにお任せします。 こういうのを「アウトソーシング」って言い訳するんですよ。最近覚えました。 ルールをその場で読みつつ、えっちらおっちら登山開始! 各プレイヤーは2人の登山家コマを持ち、 最初に6枚の手札の中から3枚を選び、 移動か順応レベルを上げるかを選択し、 山札から3枚補充するするのですが、 選択したカードのうち、移動ポイントが一番高いプレイヤーは 「リスクトークン」というマイナスハンデを背負うことになります。 そして、地形の影響や厳しい天候の影響によって 順応レベルが1を切ってしまうと その登山家は哀れ、雪山に儚く散ってしまいます・・・ どんなに高いところに到達しようとも、 死んでしまうとその登山家の点数は1点に。 なんとしてでも生きなければなりません。 で、姐さんチームは左側のルートを 順応レベルを上げつつ2人そろって進んでいきます。 僕は順応レベルはそこそこに、 姐さんより先行しようと右側のルートを がしがし進んでいきましたが、 ここに来て6000m付近の天候が荒れ模様に。 ちょっと待機している間に 姐さんチームがスッと左ルートから6000mへアタック! 僕は順応レベルを一人に集中させ、 その一人を8000mの手前まで進めてテントを設置。 もう一人が来るまでテントの中でぬくぬくと待機・・・ と、思っていたらここで痛恨のルールミス発覚! テントを張ったからといって、 地形の影響が無視できるわけではなく、 しっかり順応ポイントをマイナスしないといけないのを勘違いしていました。 道理で8000m近いのに楽チンだと思ったんですよ・・・ 姐さんはといえば、こちらも8000m手前で テントを張って、天候が回復したスキに テントを張った方の登山家を8000mへアタック! なんだか勇敢なことするなぁーーと思って、 「テントはそれぞれ対応する1つしか設置でけへんで?」 と確認したところ、 「はよ言ってよ!」 と逆ギレ! あれ?やべ!ルールうまく伝わってなかった・・・ 「あかん、このままやったらコイツ死ぬ!」 隣の姐さんから冷たい怒りのオーラが漂ってきて、 僕も凍え死にそうになったので、 姐さんの手札を見つつ、必死こいて対応策を検討! 「とりあえずこの移動3ポイントのカード使って降りれば?」 「え?降りるのはこの『上り/下り』カードしか出来ひんて言ったやん!」 「えっ」 ここにきて再度のルール伝達ミス!はわわ。 僕の隣の「山の神」が荒れ狂う。もう魂、消し飛びそう・・・ 「今までの戦略も変わるやんか!とりあえず続るけど!」 (ひーーー) で、姐さんが7000mに降りたのを見計らって、 修羅場をかいくぐりやってきた僕のもう一人の登山家を 8000mに突入!(←姑息) ・・・させようとしたのですが、 天候は最悪のマイナス2状態。 しかし残りはあと4日。 晴天は最終日のみ。 悪天候に耐えれる体力はなかったんですが、 ここは順応カードがくると勝負をかけて、 吹雪のラスト2日目から頂上めざしてアタック! ・・・あれ待てよ?次に補充するカードがないときは、 前のターンで使わなかった3枚を最後に使用するだけなのかー。へー。 順応カードないし!回復でけへんし!死ぬし! 姐さんチームのルートを考えるのに必死で、 自分の状況が把握できてませんでした。 あえなく8000mで消息を絶つギザギザ登山家・・・ 許せ・・・俺自身が生き残るためには、こうするしかなかったんだ・・・ 結局二人とも生き残った姐さんチームが勝利。 感想を聞くと、 「正しいルールでもう一回やりたい!」 とのこと。よかったよかった。 教訓:ルールは読み込んでからゲームを開始しましょうね。 「いかがでしたか? ホントに怖いのは雪山なんかじゃなく、人間の手痛いミスでしたねー。 それではまた次回、ご期待ください! サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ!」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.07.15 17:37:27
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