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死ぬ準備・・・この、タイトルを図書館で見つけた時、とっさに、 そうだ・・私も準備しておかないと・・・と、思いたち、手に取りました。。。 思えば、娘が生まれてから、死ぬ準備をしたことのある私・・・ 娘が小さい頃、私が死んだら娘はさぞや困るだろう・・と、娘に通帳のありか、生命保険等の明細を書き記して、保存していた 夫は浪費癖があったので・・・父親には絶対渡してはならない、との注意書きを添えて・・・ 離婚してからは、夫にお金をとられる心配がなくなり、死ぬ準備も特にしなくなった・・・ 娘も17歳になり、私になにかあっても、なんとか生きていってくれるだろう・・という安心感も生まれて・・・ それでも、やはり、死ぬ準備はしておきたいもの・・・ そんなことを考えるなんて、私も年をとったんだナァ・・・・ちょっとさみしい気がします この本は、人物インタビューの専門ライターが、1ヶ月間ホスピス病院に通って、壮絶な死に際を描いたノンフィクション・・・ 4人の、がん患者の方々の、生の声を聞き、また、周りの方たちの生活や心境などをインタビューして、本にまとめてあります・・・ 死と向かい合う気持ちになり、それはそれは真剣に読んでしまいました・・・ 4人のがん患者の方々は、それぞれの生き方、それぞれの環境で、みんなそれぞれの苦労をして生きてきて、そして、最期の時を迎えました・・・ それぞれの人生に、共感できるものがあって、涙がこぼれました・・・ 50代後半で逝ったバリバリと仕事をしてきた男性・・・ がんという事実を受け入れる事ができず、逃げていたのが、次第に、死を受け入れ、死ぬ準備をはじめる・・・ 試行錯誤をくりかえし、結果、今までと変わらずバリバリと、倒れるまで仕事を続けるという生活を選びます・・・ 精一杯生きたいという彼の思いが、ひしひしと伝わってきます・・・ 70歳で逝った女性は、45歳で夫を亡くし、子供2人を育てあげ 70歳になったらのんびりしようと思っていた矢先、ガンになってしまいます・・・ この方の苦労と思いは、私にかぶるものがあり、考えさせられます・・ 同じく70歳の女性・・・夫に死なれ、息子にも死なれて、つらい人生を乗り越えてきた女性。。。 つらい人生だったからこそ、苦しみに前向きに対処する術を心得ていて、安定した気持ちで過ごすことができていました・・・ 苦労を知らない人は、こういう局面に立たされると、ジタバタしてひどく苦しむという・・ そう考えると、不幸な人生だからといって嘆く事もないのかもしれません・・ 最後には帳尻が合うようになっているようです・・・ そして最後に、57歳の独身女性・・・ ずっと不倫していた相手との最期の言葉は「好き・・」 不倫相手は、立場が立場なので、親族に遠慮して、最期を少し離れたところから見守ります・・ でも、著者は、女性が看取ってほしかったのは、その男性ではなかったか・・?と問いかけます・・ 私も、そう思います・・・私も最期には愛する男性に手を握って看取ってもらいたい・・・ 残念ながら、そんな相手はいないけど・・・ とにかく・・人生のさいごにどんな人にも訪れる最期の時・・・ 悔いなく生きようと改めて考えさせられました お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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