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2016年1月29日(金)】
久しぶりの雨。しかも本格的な降りかた。朝、車を出すとき6度でしたので、寒くはありませんでした。
雨なので散歩も行かなかったので、朝の車での送り以外は、ずっと在宅でした。
超のーんびりした一日でした。
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フェルメールとレンブラント展 #9
昨年の12月19日に二人で京都市美術館に観にいった「フェルメールとレンブラント展」の作品を、ネットの情報を使って紹介しています。
【2】オランダ黄金時代(続き)
【2-6】肖像画家たち
17世紀オランダで隆盛した肖像画。多くは注文のもとに描かれました。夫婦が描かれた対の肖像画も多くあり、都市の裕福な市民たちの組合員が描かれた大規模な集団肖像画も流行しました。中流階級からの注文に応じた型にはまった様式が多い中、労働者階級などを生き生きとのびやかに描いた画家もいました。
●作品32 フランス・ハルス 《ひだ襟をつけた男の肖像画》
1625年 メトロポリタン美術館 ニューヨーク
人物が楕円の枠組みの中に描かれていることで、彫られた石の窓越しにモデルを見ているかのような印象を受けます。また、人物の手の形はエネルギッシュに繰り返される筆遣いのうちに溶け入っており、あたかも手を動かしているかのように見えます。
●作品33 フランス・ハルス 《男性の肖像画(聖職者)》
1657-60年頃 アムステルダム国立美術館
肌のトーンやハイライトで強調されたふくよかな唇、頭髪や髭、そして何より重ねられた手が大まかなタッチで描かれていますが、それらは信じがたいほど説得力のある表現を生み出しています。人物像をつくり上げるこの革新的な方法は後世の絵画史に影響を与えることとなりました。
【フランス・ハルス】
《ひだ襟をつけた男の肖像》《男性の肖像(聖職者)》を描いたフランス・ハルスの肖像画は、間違いようがない特徴を備えています。モデルのまなざしと身振り、印象的な筆法と光と影の活き活きした戯れによって活気を与えられた彼の作品は、17世紀の肖像画において最も感嘆に値し、最も陽気なもののひとつです。
●作品34 ヘラルト・ファン・ホントホルスト《画家の肖像》
1655年 アムステルダム国立美術館
テーブルの端に掛けられたメダルには、スウェーデン女王クリスティーナの像と“Christina” の銘が表されており、この画家がスウェーデン女王に雇われていたことを暗示しています。
●作品35 ヘラルト・ファン・ホントホルスト《女性の肖像》
1655年 アムステルダム国立美術館
作品34の《画家の肖像》と対のこの絵は、画家の妻ソフィア・コープマンスの肖像と考えられてきましたが、実際のところははっきりとしません。この作品にも描かれているスパニエルは、オランダ黄金時代の肖像画と風俗画によく登場する愛玩犬です。
【ヘラルト・ファン・ホントホルスト】
《画家の肖像》《女性の肖像》 を描いたホントホルストは、30代のうちに25人もの弟子をかかえるほどの成功を収めました。オランダ総督フレデリック・ヘンドリックの宮廷やイングランドの収集家であるアランデル卿から注文を受け、また1628年にホワイトホール宮殿のバンケティング・ハウスのためにチャールズ1世から招きを受けたことにより、彼の国際的な名声は不動のものとなりました。この時代において、国際的に最も人気の高いオランダ人画家でした。
(続きます)
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