テーマ:京都。(6050)
カテゴリ:京都歩き
【2016年2月19日(金)】
朝は、そこそこ寒かったですが、昼間は暖かく、風も春の風でした。散歩以外は外出なしの、閑居日でした。庭のクリスマスローズやクロッカスが咲き始めました。 **************************************************** 2016年1月16日(土) 妙心寺塔頭 天球院・霊雲院#2 「京の冬の旅」で、先日アップした、大徳寺塔頭芳春院・大徳寺本坊に続き、1月16日に妙心寺塔頭の天球院と霊雲院を二人で訪れました。 天球院の続きです。 チケットを購入。こういう特別拝観はだいたい拝観料600円です。 ◆方丈南庭 白砂の枯山水ではなく、緑豊かな庭です。 ◆方丈【重文】・方丈障壁画【重文】(「京の冬の旅」解説書などから) 方丈(重文)は、唐破風柿葺の屋根をもつ玄関とともに江戸時代の禅宗方丈建築の典型的な遺構として貴重なもので、とくに方丈内部を飾る152面の障壁画が、ぼぼ完全な状態で伝えられてきました。 桃山時代の絵師で「京狩野の祖」と称される狩野山楽と、娘婿であった山雪が手がけた障壁画(重文)は、その多くが装飾性豊かな金碧障壁画で、往時の華麗な色彩をとどめています(一部高精細複製品)。方丈南側の3室に描かれた「竹虎図」、「梅に遊禽図」、朝顔と鉄線の花を描いた「籬(まがき)草花図」など、金地に映える鮮やかで濃密な色彩と、垂直の線や曲線を活かした幾何学的な画面構成が見事。また方丈北側の衣鉢(えはつ)の間には、趣を変えた水墨画の山水人物画が描かれた。杉戸にも彩色画が描かれており、創建当時の絢爛豪華さを今に伝えています。 朝顔や鉄線を描いた「籬草花図」のある部屋は「朝顔の間」とも呼ばれています 「籬草花図」 幾何学的ともいえる画面構成で描かれた檀那の間の「梅に遊禽図」。S字を描くように湾曲した梅の古木が印象的な代表作で。 「梅に遊禽図」 その続きの襖絵 竹林の中で遊ぶ虎が濃密な色彩で描かれた、室中の間の「竹虎図」 「竹虎図」 右側の一匹は「豹」。トラは古来日本では生息しておらず、生態についてもよく知られていなかったとか。そんな折、トラより一回り小さい「豹」の毛皮が日本に入ってきて、そのサイズから、日本人は「豹」をトラのメスと勘違いしたと言われています。そのせいか、当時のトラの絵にはなぜか豹が一緒に描かれていることが多いようです。 天球院では、屏風や襖絵といった日本古来の貴重な文化財をデジタル化する「綴プロジェクト」に取り組まれています。 今回の展示では、本物とレプリカ(複製)が入り混じっています(我々の眼には違いが全くわかりません!)。この作業も今年で終了。全ての作業が完了したら、本物は国立博物館に。今後、天球院では全部レプリカの展示になるそうです。一部でも寺院にあるかたちうで、本物を見ることができてよかったです。 妙心寺天祥院の「老梅図」(複製)も特別展示。本物はニューヨーク・メトロポリタンに所蔵。 妙心寺天祥院の「老梅図」(複製) ご朱印 (続きます) よろしかったらぽちっとお願いします。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021/07/25 08:29:02 AM
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