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ワルディーの京都案内

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2016/06/14
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テーマ:京都。(6065)
カテゴリ:京都歩き
2016年6月14日(火)】

 今日は久しぶりに良いお天気の予報だったので、一人で「京都市内全寺社巡り」に出かけるつもりでした。しかし、二人での京都歩きは、5月22日の妙心寺大雄院・桂春院以来行ってないので、急きょ予定を変更、午後から二人で出かけることに。

 ネットで特別拝観を調べたら、建仁寺の塔頭である霊源院と両足院で、特別拝観中でした。午後から、フラッと行くにはちょうどよさそうです。あまり渋滞もなき、およそ30分で到着。以前、周りに比べると料金の安い(40分200円)のコインパークを見つけてあったので、そこに停めました。



●霊源院

 ここは多分初めての拝観です。また京都検定公式テキストには登場しない寺院です。それもそのはず、3年前までは荒廃したお寺だったようです。

 室町時代初期(1394)に、龍山徳見和尚によって「霊雲院」が開山されました。一方南北朝時代時代中期(1367)において、中巌圓月和尚が「妙喜世界」を建立し、建仁寺に移築されました。この2つの寺は、明治時代に合弁し、「霊源院」となりました。建立当時の霊源院は、現在の総合大学としての機能を備え、「建仁寺」の学問面を代表する寺院でもありました。

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「甘露庭」では「アマチャ」の花が見ごろです。京都新聞の記事でも依然紹介されていました。

 http://plaza.rakuten.co.jp/saaikuzo/diary/201605210002/

甘露庭
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アマチャの花

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 アマチャはヤマアジサイの変種。釈迦が生まれた際に甘い雨が降ったという伝説があり、生誕を祝う花祭りには「甘茶」を仏像に掛けますが、その甘茶は、このアマチャの若い葉を蒸して揉み、乾燥させたものとのことです。

 恥しながら、今日の今日まで、砂糖か何かでお茶を単に甘くしただけのものかと思っていました。「改源」という風邪薬がありますが、それにも含まれているようです。

 庭にはヤマアジサイの一種「七段花(しちだんか)」も、植わっています。シーボルトの著書で紹介されたアジサイの一種で、幻の花といわれているそうです。

七段花

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 五山文学で活躍した臨済宗の僧侶、中巌円月の木像。伝統的な技法を継承する南北朝時代の肖像彫刻であり、玉眼を嵌め込んだ表情が見事な写実性に優れた傑作です。

中巌円月像
(霊源院HPより)
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中巌円月坐像の胎内仏で、慶派仏師によって鎌倉時代に手がけられた木像。動きのある衣の表現など、細部にまで丁寧な彫刻が施されています。左手に持つ水晶の中には伝教大師最澄が持ち帰ったという仏舎利が納められています。京都府登録文化財にもなっています。

毘沙門天立像
(霊源寺HPより)
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四畳半の茶席「他足軒」、一畳台目の茶席「妙喜庵」もあります。他足軒は本堂内ににじり口がある珍しい構造になっています。

他足軒
(霊源院HPより)
20160614-他足軒.jpg



妙喜庵
(霊源院HPより)
20160614-妙喜庵.jpg


霊源院を復興した、室町幕府の重臣・柳沢元政を描いた掛け軸なども展示されていました。

ご朱印

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霊源院への参道

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●両足院

 同じく建仁寺の塔頭。一度、拝観しています。家内は初めてです。

 1358年に龍山徳見が入滅し、その墓所として、改めて護国院(栄西の墓所)と区別して、現在の寺域になりました。最初は知足院と呼ばれていました。

 また、「饅頭開祖の寺」としても有名です。龍山徳見の弟子のひとりでもある中国の僧林浄因が、龍山和尚の帰国とともに来日し、両足院にて「饅頭」の文化を日本に伝えたとのことです。林浄因の子孫が老舗和菓子屋「塩瀬」(東京に本社)をおこしました。

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毘沙門堂

 ここに安置される毘沙門像は、黒田長政が関ヶ原の戦いで出陣するとき、内兜に納めていたといわれています。その後、黒田家で信仰されましたが、維新の変革で明治10年ごろ両足院に寄進されました。
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方丈東南庭
 三尊石組や須弥山など力強い石組が特徴的。
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書院前庭
 この季節の特別公開は、書院前庭の半夏生がきれいな時期に行われています。両足院は「半夏生の寺」とも呼ばれています。
 「半夏生」は「半化粧」とも言われ、開花の頃、花の周りの葉っぱが白く色が変化し、水芭蕉の花が咲いたようになります。開花が終われば、また緑色に戻るようです。実際とてもきれいで、かなり長い時間書院の畳に腰を下ろしてお庭を鑑賞させていただきました。
 露地・林泉は茶道薮内家五代んぼ竹心紹智(ちくしんじょうち)の作と伝えられています。
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茶室水月亭

 織田信長の弟、織田有楽斎茶室如庵の写し。
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両足院には伊藤若冲「雪梅雄鶏図」が所蔵されていますが、ちょうど東京での若冲展に貸し出しているとのことで、観られませんでした。以前拝観したときには、拝見しています。


ご朱印

15-両足院(web).jpg

 
 霊源院はそうではなかったですが、両足院は私が入る予定のガイド協会の方が担当されていましたので、挨拶をさせていただきました。


 自宅を午後1時過ぎにでて、戻ったのは午後3時半ごろ。ぽっと思いついて昼から出かけて、2つのきれいなお庭を観られるなんて、なんと贅沢なんでしょうか。


 拝観料は、霊源院が500円、両足院が600円でした。


 京都歩きでは、1500歩くらいしか歩いてなかったので、私は帰宅後追加の散歩をしました。



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最終更新日  2021/09/30 12:31:55 AM
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