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2016/08/01
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カテゴリ:京都のニュース
2016年7月31日  京都新聞ホームページから

 京都府亀岡市保津町の藍染め工房「ほづあい研究所」が、大正期に栽培が途絶えたとされる京都固有の天然藍の復活を目指している。昨年、品種の子孫にあたる種を徳島県の藍師から譲り受け、地元の田畑で育て始めた。染料に使うと上品なあさぎ色になるといい、早くも服飾業界などから注目を集めている。

 京都の天然藍は「京藍」と呼ばれ、高級で上質な藍として全国に知られた。明治期に盛んに生産され、現在のJR京都駅南側一帯に藍畑が広がっていたと伝わる。しかし、安価で濃く染まる合成藍やインド藍の普及により、1922(大正11)年ごろに栽培が途絶えたという。

 同研究所の吉川慶一所長(63)=南つつじケ丘=は京藍の種を長い間探し求めていた。約20年間勤めた右京区の染色工房で働く傍ら、専門誌で京藍の存在を知った。「どんな色が出るのか。自分の目で確かめたかった」という。

 その機会は偶然訪れた。昨年3月、吉川さんらが藍の栽培方法を学ぶため、先進地である徳島県の工房を視察した際、京都由来の種を持つ藍師と出会った。詳しく聞くと、藍師の祖父が生産を断念した京都の知人から41年に種を託され、徳島のやぶで栽培したという。

 吉川さんは京藍の復活を願う思いを伝え、種を譲り受けた。さっそく保津町の畑に植え、昨年9月には160キロの藍の染料が出来上がった。「実験で初めてハンカチを染めたときは感動した」。適度なあさぎ色になるまで、染めては乾かす作業を繰り返した。

 吉川さんがこれまで扱ってきた沖縄の天然藍「琉球藍」に比べ、藍の染料は色素の純度が低く色が薄い分、色を調整しやすいという。何度も重ねて染めるため、色落ちせず長持ちもする。

 今春からは、国内の人気ファッションブランドからシャツなどの受注が舞い込むようになった。京都の風呂敷店などと取引する予定もあり、研究所のメンバーたちは日々作業に没頭する。

 ほづあい研究所は、藍染めを通じて地域を盛り上げようと昨年1月に設立した。染めの体験教室や藍の葉を使った茶会も積極的に催し、住民や大学生らとの交流を深めている。吉川さんは「田畑を提供してくれるなど地元の人たちは協力的。豊かな自然も藍の栽培に適している。ぜひ保津から京都ならではの藍染めを発信したい」と熱く語る。


京藍で数回染め、あさぎ色になったカットソー(左)。琉球藍(右)に比べて色素の純度が低いため、色を調整しやすいという
20160731-193612kyouai_450.jpg


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最終更新日  2019/04/18 09:37:23 AM
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