「応急処置」は永久処置なんだよ
もう、東名高速道路は身の安全を考える人は通れなくなりました。 お盆休暇の最悪の時期に起こったとはいえ、当初はお盆休暇が始まる13日未明の開通を表明、その後多少遅れると発表したものの、東京に戻る上り線が15日中に復旧すると工事を進めている。もちろんこのタイミングで間に合えばいいのだろうけれど、「応急処置」はそのまんま、「永久処置」になることを表明していない、いわゆるごまかしです。 当初の13日未明の開通(お盆休暇突入)、今回の15日中の下り線開通(お盆休暇で東京に戻る車への対応)は技術的には相当困難なことなのです。不可能とは言いませんが、この期限を守るために安全性が低くなっていることは否めません。ちょうど終戦記念日が近いので頭をよぎるのは「大本営発表」です。道路公団事務方が技術陣を押し切った形と見えます。本来なら、2ヶ月かかる工事でしょう。 ということで 「もう、東名高速道路は身の安全を考える人は通れなくなりました」 です。 東名復旧、軟弱地盤が壁 上り線開通、15日中に延期 http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20090814AT1G1302Y13082009.html 静岡県内で震度6弱を観測した地震で東名高速道路の復旧工事は13日、再び工法の変更が必要になり、全面開通は「15日中」にずれ込んだ。当初の計画はお盆の混雑に配慮、迅速な復旧を目指したが、軟弱な地盤などを想定しておらず、結果的に混乱を招いた。今回崩落した「盛り土」には、地震を想定した具体的な施工の基準がなく、より強い揺れが予想される東海地震に向けて新たな対策を迫られる可能性もある。 お盆時期という最も需要の高い時期での道路崩落という事態に、中日本高速道路は通行止めが続く上り線の全線開通に向け、24時間態勢で工事を進めている。だが、「想定外」(同社)の地盤の軟弱さと、盛り土内部に杭(くい)打ちを妨げる石があることが判明。2度にわたる工事手法の変更を余儀なくされた。