弦楽のためのファンタジア
Last friday night...小学校の時の友人・Nちゃんが出演する演奏会を聴きに三鷹芸術文化センター 星のホールへ行ってきました。Nちゃんとは、小学校4年生まで一緒、大の仲良しでした。私が、父の仕事の関係で引越し・転校した後、しばらく連絡を取り合っていたものの、メールもネットもなかった時代。いつしか音信不通になり、連絡先も分らなくなってしまいました。しかし、社会人になったある日、ふとしたことがきっかけで学生時代のオーケストラ仲間(共通の友人)を介して、Nちゃんと運命の再会を果たすことができたのです。音楽が巡り合わせてくれた「出会い」と「再会」。これからも大切にしていきたいなぁと思います!!昨年秋に誕生した『HiBiKi屋』というグループの記念すべき The First Concert。『HiBiKi屋』は、桐朋学園大学音楽学部の学生による団体で弦楽アンサンブルの響きを追求するべく、結成されました。 <プログラム>・ルクレール:2台ヴァイオリンのためのソナタ・ドヴォルザーク:テルツェット・モーツァルト:フルートカルテット・ヘンツェ:弦楽のためのファンタジア・ヴィヴァルディ:調和の霊感第8番 バロックから現代曲まで、多彩な音の響きを楽しむことができました。また、演奏する人数によってその響きが変わってくるところにもたくさんの発見がありました。中でも、気になったのは ハンス・ヴェルナー・ヘンツェ(Hans Werner Henze, 1926年~ )という、ドイツの現代音楽作曲家。2006年のザルツブルグ音楽祭で好評を博した三島由紀夫原作の日本語オペラ、《午後の曳航》の作曲者でもあります。今回演奏された「弦楽のためのファンタジア」は、1966年制作の映画<Der junge Torress>につけられた音楽を弦楽六重奏に書きかえ、さらに、コントラバス・パートを加えた曲。<Der junge Torress>は、ヒトラー政権下発禁処分になった同名小説の映画化で寄宿学校での少年の暴力と、それを傍観し続ける主人公の姿が描かれた物語。青年期、ドイツにおいて第二次世界大戦を経験したヘンツェならではの、不安定でありながら美しい響き、危険で秘密の香り漂う音楽の味わえる、聴き応えのある作品でした。【演奏会のお知らせ】 “正戸里佳ヴァイオリンリサイタル”日時:2007年5月11日(金) 19時開演 場所:津田ホール(JR千駄ヶ谷駅前)(昨年のパガニーニ国際ヴァイオリンコンクール第3位入賞された 18歳のviolinistのデビューリサイタルです。)ランキング参加中☆皆さま、ワン・クリックをお願いします!↓↓↓↓