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はらぺこぐんだん2~殴りBISの破砕日記~

13章




13章
【ダンジョン攻略開始】





【ダンジョン:激昂のミズナ】



「はぁ・・・やっとついた」

半ば飽きてきたような雰囲気で
クランツはため息を吐く

ここはダンジョン
【激昂のミズナ】の入り口

僕らがここへたどり着くのに
約1時間半も費やしてしまった

この入り口までに
僕達は最短ルートを選んで進んできたのだが

ここまでに来るには
必ず通らなければならないダンジョンである
【ミズナの洞窟】を端から端まで渡る必要があった

そのミズナの洞窟が
入り組んでおり、進んでも進んでも
先が見えてこないような長いダンジョンだった

唯一の救いはクランツの能力である【スコープ】が
MAPでも有効に働いたため
道しるべを標してくれ、迷わなかった事だ

「ここが激昂のミズナか・・・」

紅覇は
かなりの高さがある入り口である洞穴の
上の方を見上げながら呟く

「何か明らかに敵が強そうだな・・・」

イカロスがそう言うが
僕も肌で物々しい何かを感じていた


今までのフィールドとは違う雰囲気
何か凝縮されたような圧迫感

それを感じながらも
僕は不安を抱かなかった

「さて、準備はいいか?覚悟が出来たら
 早速進もうか。あ、ジグは勿論先頭だからな」

「ははは、ですよね~」

僕は紅覇に背中を押されながら洞穴に入る

まるでRPGのように一列になりながら
僕達は洞穴の中を進み始めた

ピチョン・・・

「・・・っ!」

洞穴の中はリアルに作りこまれており
時々滴る冷たい水滴が首筋に悪寒をもたらす


しばらく僕達は進む

100メートル程進むと
洞穴が少しづつ狭くなってきていた

「薄暗くなってきたな
 【炎操】・・・【火炎球】」

洞穴の入り口が大きかったため
今まで光が十分差し込んできていたが
徐々に薄暗くなってきていたので

紅覇が能力を使用して
松明がわりに炎の球体を出現させ、辺りを照らした

「あ、敵が居るな」

炎で照らされた事で、洞穴の奥が少し見え易くなり
その先に居る敵を発見する事ができた

「雑魚だろうが念のため【スコープ】」

クランツがスコープを使用して
その敵の詳細を調べる

__________

名前:ミズナの奴隷
タイプ:人間系
レベル:500
備考:ミズナに服従するスコフィールダー
   主に各部屋や入り口の守護を司る
HP:レベル制限により閲覧不可
CP:レベル制限により閲覧不可
スキル:レベル制限により閲覧不可
__________


「ステータスとかスキルは
 レベル差のせいで見えないけど雑魚っぽいな」

クランツはACの画面を消しながらそう言う

「じゃあ、僕が様子見ながら戦ってみるよ」

僕はホルスターから双銃を抜くと
ミズナの奴隷を射程内に入れるため近づく

敵との距離が8メートル程に差し掛かると
今までそっぽを向いていた敵がこちらに振り向く

《ここはミズナ様の洞穴である
 部外者は早々に立ち去るがよい
 さもなくば私が貴様らを葬る事になるだろう》

そう言いながら
敵は短剣を両手で持ち、こちらへ向けて威嚇する

「僕達はそのミズナ様を倒しにきたんだけどね」

僕はそう言いながら
スキルを発動して攻撃を仕掛ける

【バーストショット】

パンッ! ボスッ
パンッ! ボスッ

命中した弾丸は
鈍い音を立てながら小さな爆発を起こす


150020 70010
149602 74801

敵の頭上には
命中時のダメージと爆発時のダメージの
2回のダメージが判定され表示された


《グオオ!貴様ら!必ず後悔する事になろうぞ!》

敵はそんなありがちな台詞を残して
地面に倒れ伏せた

そしてゆっくりと薄れるように消えていった


テー テンッ!


敵が倒れるのと同時に
僕の後ろからは何かをクリアしたときのような
そんな効果音が3つ程重なるように聞こえてきた


__________

レベルアップ!

クランツLv136→138
イカロスLv201→202
炎斬鬼Lv199→200
__________


それぞれの頭上に表示されている
レベルアップの表示から、3人ともレベルが上がったようだった


「おお、入り口の最初の
 雑魚1匹でレベル上がっちゃったぞ」

「これはうまいな・・・」

イカロスとクランツは
自分のACで自身のレベルアップを確認して嬉々としている


「これはさえ先いいですね」

僕はそんな2人を微笑みながら見守る

「むぅ、私は上がらなかったぞ」

頬を膨らませながら
紅覇はすねたように僕に言ってくる

「ふふ、奥まで行けばきっとあがりますよ
 さぁ皆、どんどん奥に進みましょう!」

「「おう!」」

「あぁ」

僕の言葉に
クランツとイカロスは拳を挙げて答え

炎斬鬼はクールに返す

(クランツとイカロスってどことなくにてるな・・・
 というか、炎斬鬼はここ来てから始めて喋ったな)

そんな事を心の中で微笑ましく思いつつ
僕達はさらに奥へと足を踏み入れていく


進むことで、洞穴はさらに
じわじわとその幅を狭めてゆく

といっても、最初の入り口の口径が約25メートルで
現在の大きさは15メートルといった所だ

さらに少し進むと
幅が一定になってきた

そしてその先には
このダンジョンらしい敵が複数待ち構えていた

「また敵が居るな
 さっきのヤツよりは弱そうだが【スコープ】」

クランツがまた
念のためにスコープで敵を調べる

__________

名前:ウィープウィドウ
タイプ:動物系
レベル:512
備考:激昂状態(通常時より攻撃力80%UP)
   ミズナの腹心であるウィープウィドウ
__________


「今度は私が行こう」

クランツのACを見てから
紅覇が前へ進み出る

僕は念の為その後ろを少し距離を開けてついていく

「私の生み出した応用スキル
 その威力を思い知るがいい!」

【ラピッドファイヤースティンガー】

紅覇はスキル【ラピッドスティンガー】と
【炎操】を同時に使用し、自身の前に槍を何度も突き出す

ヒュヒュヒュヒュッ

突き出した槍の先端からは
細い炎の針がいくつも発射される


ボボボボッ

4匹居た敵に綺麗に命中すると
その針は突き刺さると同時に炎上する

《ギシャーッ!》

8765
8884
8963
17002 クリティカル!!


クリティカルが発生した敵は
断末魔を上げて消えていったが

残りの3匹はこちらに歩み寄ってくる

「チッ、レベル差のせいで
 あまりダメージが出ていないっ!」

少し焦った表情をする紅覇

その横から、2つの影が飛び出した

「姉御、助太刀しまっせ」

「やっと俺達の出番か」

【ホーリークロス】
【ドラゴンツイスター】

紅覇の横から飛び出した2人
イカロスと炎斬鬼はそれぞれ主力スキルを放つ

9210
7762
10258

《グギャギャ・・・》


一足先に攻撃したイカロスのホーリークロスにより
【弱者の強み】により強化されたダメージが与えられ

こちらに向かってきていた
3匹のウィープウィドウを倒す事に成功した

炎斬鬼もドラゴンツイスターを発動したが
既にウィープウィドウが倒されていた為不発となった


テー テンッ!


例によって3人はレベルアップしたようだ

「むーん、私はまた上がらなかったぞ」

そう言って何故か僕に抱きついてくる紅覇

「何でそこでくっついてくるんですか・・・」

「・・・だめか?」

すかさず上目遣いでそう言ってくる紅覇

(・・・っ!それは卑怯だ!)

「まぁ・・・いいですけど」

僕がそう言うと満面の笑みになる紅覇

「おーい!2人とも、先いっちゃうぞ」

イカロスがそう言ってニヤニヤしている

そうこうしてる合間に、3人とも
少し歩を進めていたようだ

「あっ、行きましょう紅覇」

慌ててひっついたままの紅覇を
引きづるように駆け出す

「おっし、ジグ!
 こっからはガンガンいこうぜ!」

追いついた僕に
クランツが気合いを入れた様子で言う

「ちまちまやってても
 時間がもったいないしそうしようか」


それからは

基本紅覇が先陣を切り
イカロスと炎斬鬼が狩り残しをせん滅

僕はその援護をし

クランツはスコープを使いつつ
MAPや敵の確認
アイテムやゴールドの回収をしながら

僕たちは順調に進んで行った







~13章完~






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