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はらぺこぐんだん2~殴りBISの破砕日記~

14章




14章
【強敵】






激昂のミズナ

その最深部の部屋の前に僕達はたどり着いていた

部屋といっても
洞窟から伸びているただの広間なのだが

「MAPの形状から推察するに
 ここが激昂のミズナのボス部屋みたいだな」

クランツがACでMAPを見ながらそう言う

「やっぱりボスってミズナなのかな」

僕がそう呟くと
紅覇が頷きながら言う

「あぁ、まだここをクリアした者は居ないが
 挑んだ輩は数十人居ると聞いた。噂では赤いミズナらしい」

「だけど通常のミズナの何倍も強いらしいぜ」

イカロスが横から補足するように言う


そう、この激昂のミズナというダンジョンの通り道に
少し逸れると【ミズナの洞穴】という部屋が存在している

そこには通常ボスモンスターである
【ミズナ】が存在しているが、大して強くは無い

ステータス的には


__________

名前:ミズナ
タイプ:動物系
レベル:500
備考:ミズナの洞穴の主
   全ての蜘蛛系モンスターを束ねるボス
HP:450000
CP:2000
__________


このようになっている

果たして激昂のミズナとは
どのようなモンスターなのか

それはすぐに思い知らされる事になる


「さぁ、皆覚悟はいいか?」

紅覇が先頭に立って、皆に確認する

僕を含める全員が
その言葉に対して静かにコクリと頷く

それを聞くと
紅覇はゆっくりと部屋へ侵入する


「・・・!!」


部屋へと入ると
かなり広い空間となっていて

その中心には
バケモノと呼ぶのが似合う程の大きな蜘蛛が居た

10メートルを優に超えるドス黒い体に
真紅の太いラインが中心を通っているその蜘蛛に
すかさずクランツがスコープを使う


__________

名前:激昂のミズナ(通常モード)
タイプ:動物系
レベル:535
備考:全ての蜘蛛系モンスターを束ねるミズナ
   そのミズナが異能の力を得て強大なモンスターへと変貌した
HP:レベル制限により閲覧不可
CP:レベル制限により閲覧不可
__________



「何かヤバそうだな・・・」

クランツは表示された激昂のミズナの
詳細を見て冷や汗を垂らす

「ここは僕が行くしかなさそうだね」

僕は皆に
手で下がるように指示をすると
双銃をそれぞれホルダーから抜き放つ


念のため皆が僕の直線状にならないように
左側から回り込むように近づく

こちらは中距離攻撃が主となるので
遠すぎず近すぎない距離を測って位置を決める

まだ激昂のミズナはこちらに気づいていない

僕は意を決めるとスキルを発動する

【グラヴィティランサー】

僕が2丁の銃をクロスさせると
その銃口と銃口を結ぶ丁度中心付近で

黒いエネルギーが溜まり始める

そしてその黒いエネルギーが
1メートル弱程の球体になった時
僕は攻撃を開始した

「はっ!」

僕が集中して黒い球体に力を込めると

ギャリギャリギャリッ

金属を削り取るような音を響かせながら
黒い球体から小さな槍状のものが

流れるように何個も生み出されては
激昂のミズナに向かって飛んでゆく


1222 1425 1255 1287
1335 1288 1418 1401
1356 1377 1383 1232
1256 1242 1367 2502 クリティカル!!

計16発の槍が次々と
激昂のミズナに着弾すると

激昂のミズナが
うなり声を上げながらこちらに顔を向ける

《ウォォォオオオ!!》

僕は危険を感じ
敵が唸っている間に自身に補助スキルを掛ける

【速撃手の心得】(ガンナーズシフト)


このスキルは
本格的な戦闘に入った瞬間

つまり敵のターゲットを取っている時にしか発動できない

使用すると
攻撃速度・移動速度・回避速度
武器交換速度・変身速度・・・等の全体速度が全て上昇する

さらにステップ距離が伸び
その速度も上がる為、回避や敵の撹乱にはうってつけである


僕がそのガンナーズシフトを発動し終えたと同時に
激昂のミズナがこちらを睨み付け(たように見える)
驚く事に言葉を発する


《またお前達人間共か!何度言えば解る!
 この鉱石は我ら種族の宝なのだ!絶対に渡すわけには行かぬ!!》

激昂のミズナは
そう言いながら全身から赤いオーラを出し始める

《激昂のミズナ【激昂モード】発動》


「おいおい、ヤバそうだぞ・・・
 ジグのやつ本当に1人で大丈夫なのか」

遠巻きに見ていたクランツは
そう言いながらもスコープで激昂のミズナを再度見る


__________

名前:激昂のミズナ【激昂モード】
タイプ:動物系・神獣系
レベル:550
備考:激昂したミズナの我を忘れた怒りが
   ミズナを強化した結果、さらに強力になった
__________


激昂モードへと移行した事で
激昂のミズナには新たなタイプと、レベルが追加されていた


《グオォォ!!》

激昂のミズナは
雄たけびを上げながら

その巨体に似合わぬ速度で僕に近づく

「くっ、距離をとらないとヤバそうだ」

僕はガンナーズシフトで強化された機動力を生かし
1回で数メートル移動できるステップを使って

ミズナと一定距離を保ちながら
その周りを回り始めた

【ツインバレット】

僕はステップをしながらも
スキルを使用して攻撃する

狙いがブレるものの、相手が巨大故に全弾命中する

125668 127349

それなりのダメージを与えているにも関わらず
激昂のミズナには変化が見られない

HPがかなり多いようだ

そして
攻撃を受けた直後に激昂のミズナは動きを止める

【スパイダーネットシャワー】

中距離~遠距離戦で
一方的に持っていけると思っていたが

あちらも遠距離攻撃が出来たようだ

激昂のミズナは尻から
小さな糸の束をいくつも打ち上げる

「うわ・・・やば」

その打ち上げられた糸は
僕に向かって降り注いでくる

【ダンシングステップ】

僕は通常のステップ回避を強化した
ダンシングステップを発動し

文字通り踊るようにステップをして
蜘蛛の糸を次々と避けていく

「こっちからもいくよ!」

防戦一方なのは嫌だった為
僕はダンシングステップをしながら
さらに攻撃スキルを発動する

【フォールライトニング】

僕は銃を頭上に向けて1発打つ

パンッ!


すると遥か高い天井
それも激昂のミズナの真上の天井にぶつかった

そしてぶつかったと同時に
そこが光始め、その光の中から

鋭利な光の弾が一気にミズナの胴体へ落ちた

755639

その光はミズナを貫通し
ミズナに大ダメージを与えると地面に当たり消滅した

《ギャオオオオォォォ!!》

激昂のミズナは攻撃により怯んだ

「今だ、追撃する!」

【ガトリングバレット】

僕が双銃を構えると

光で形成されたガトリング砲が
それぞれの銃を中心に成形されてゆく

「いっけぇー!!」

ドドドドドドドドド!!!


回転式のガトリング砲が、光を纏った弾丸を
まるで雪崩のように激昂のミズナへ叩き込む


977 960 985 981 969 975 969 971
988 965 966 976 973 963 975 980
989 968 963 ・・・・・・・・・・・・


わずか15秒程の弾幕であったが
激昂のミズナに着弾した弾数はなんと628発

合計ダメージは 612649 であった


「くっ、このスキルじゃ威力が弱すぎるっ」

壮絶な弾幕を張ったものの
ミズナは意にも介さず突進してくる

【ダンシングステップ】
【ツインバレット】

僕はミズナの体当たりを避けつつ
通常攻撃で反撃しながら距離をとる

「さて・・・ここからどうするか」

僕のカンからすると
まだミズナのHPは7割以上残っていると思われる


「しょうがない、ちょっと危険だけど
 あのスキルを使ってみるかな・・・・」

僕は十分距離をとったのを確認すると
顔の前に銃をクロスさせて集中する

【バーサークモード発動】
【ベルセルク称号発動】

バーサーク状態となった僕の眼は
赤く変色する

さらにベルセルク称号を使用した事で
わずかに体全体が淡い光を放つ

「さぁ、君の運命は3分で決まる」

僕はミズナに挑発の視線を向けると

ミズナは怒りを露わにしながら攻撃してくる

【スパイダーニードル】

見た目が糸状の尖った物体を
ミズナは次々と連射してくる

だが

「今の僕に攻撃を当てる事は不可能だよ」

スカッ、スカッ

ミズナのスパイダーニードルは
まるで僕を避けるように横を通り過ぎてゆく

「そろそろ3分だ、面倒だからこれで終わりにするね」

僕は2丁の拳銃の銃口を合わせる

【ガンズフュージョン】

僕がスキルを発動すると、2丁の銃は光の粒子となり
一度散霧するとすぐにまた違う形に収束し新たな銃として形成された

「スキルでのみ発現する特殊装備【デスヴォルフ】
 この銃はベルセルクとバーサーク状態を
 同時に発動している時のみ扱える化け物の部類に入る武器だよ」

僕は未だにスパイダーニードルを連射しているミズナに
そう言うとデスヴォルフを構える

_________

アイテム名:デスヴォルフ
装備カテゴリ:特殊多目的ライフル
レア度:XXX
武器性能:???
__________

 
「これが僕の出せる最大火力の攻撃」

僕は腰を落とし、中屈みになると
狙いをミズナの頭へと合わせる

【デススティンガー】

ヒュッ

本当にこれが最大の火力なのか?と思う程静かに
デスヴォルフから黒い光の筋がミズナへ向かう

ズ・・・

その光はいとも簡単にミズナの眉間と思われる部分を貫通した

-17275011

ミズナの頭上には明らかに、今までの攻撃と比べると
不釣り合いなまでに高い数値が表示される

ズズンッ

断末魔を上げること無くミズナは地に伏せる


それと共に自分のACと
背後からレベルアップの際に出る音が一斉に鳴り響く

テー、テンッ!

今回の戦闘で攻撃を行ったのは僕だけだったが
どうやら経験値はPTメンバー全員に入ったようだ

「ふぅ、手ごわかったけどなんとかなった」

僕はデスヴォルフを消し、元に戻った双銃を
ホルスターにしまいながら仲間達の元へ歩く

「お前マジですげーな!」
「さすがですね・・・」

イカロスは僕の頭を乱暴に撫で
僕を呆れたように見るのは炎斬鬼

「まぁレベル差もあったからね・・・うわっ」

ちょっと照れていると紅覇がいきなり
僕の腕に抱きついてくる

「さすが私の見込んだ男だ!」

僕はさらに照れて熱くなる頬を指で掻きながら
とりあえず今回の討伐報酬をACで見てみることにした


「うわ・・・皆見て、なんか凄いことになってるよ」


僕はACに表示されたその画面を皆に向けた

「「「「「おお~」」」」」

その画面を見て皆嬉しそうに驚いた







~14章完~






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